四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『一行日記』

2017.07.12

先週から本格的な夏の日差しを感じるようになりました。まだ「梅雨明け」はしていないようですが、「夏到来」といった印象です。いよいよ来週から、夏休みに入り、早稲田アカデミーの夏期講習会もスタートします。塾生の皆様にとって充実した夏になるように、早稲田アカデミー全校舎で準備を進めているところです。


さて、「夏休みの学校の宿題」はなるべく夏期講習会が始まる前までに終わらせるのが望ましい、と前回のブログでお伝えさせていただきました。お子様のご様子は、いかがでしょうか。少しでも早めに手をつけられるように計画は立てられていますでしょうか。今回は「夏休みの学校の宿題」で最近よく見かける「一行日記」について書かせていただきます。


昔は「絵日記」などが宿題として出されることもありましたが、最近は「一行日記」というものがあるようです。名前の通り、毎日の出来事を一行で簡単に記すタイプのものです。しっかりと取り組むことで、「夏休みの記録」にもなりますし、振り返ったときに「夏の達成感」を感じることもできるでしょう。


まず、この「一行日記」をうまく進めるためのポイントについてです。当たり前ですが、「ためて」書こうとすると「こなす」だけになってしまいます。毎日の生活習慣に組み込んで、決まった時間に書くことが、続けるためのポイントになるはずです。さらに、保護者の皆様がチェックをしていただくと、お子様が毎日続けていくためのモチベーションになるはずです。ちょっとしたハンコか何かでかまいませんので、お考えください。


「夏の家族旅行の期間」に日記を書くかどうかについてご相談をいただいたことがあります。夜寝る前に書いてもよいのですが、せっかくの旅行ですので、日常を忘れて楽しむためにも、わざわざ持っていかなくてもよいでしょう。帰ってきてから、楽しかったことを思い出しながら書いていただければと思います。


さらに、「一行日記」を受験学習につなげることもできます。「こなす」ために書くのであれば、「今日は隅田川の花火大会に行った。楽しかった。」というレベルの書き方になるでしょうが、もう一段深く書いてみるように工夫をするわけです。「どんな風に楽しかったのか、もう少し具体的に...」というイメージです。「隅田川の花火大会で、今まで見たことがないほど大きな花火を見た。」...こんな表現になるでしょうか。


国語の記述問題に対しては、「因果関係は二段階考える」「より具体的に記述する」というような指導を行います。算数でも、難度が高い問題のひとつの特徴として、思考過程(思考段階)が複数設定されている、というのが挙げられます。表面的なことだけではなく、そこからさらに一歩踏み込んで考えることができるように、そしてそれを表現できるようにトレーニングを積んでいくことが大切です。そんなトレーニングとしても「一行日記」はご活用いただけるはずです。宿題として出されていなくても、やってみてはいかがでしょうか。ちなみに早稲田アカデミーでは、小6受験生になると「夏の学習手帳」をお渡ししています。一日の学習内容や学習時間などを振り返るための「日誌」のような使い方をするものです。夏休みの最後に「総学習時間」を計算して、達成感を味わうことができるように工夫がされています。

同じテーマの最新記事

2017.07.14 『夏の読書』
2017.07.12 『一行日記』
2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
2017.07.05 『夏をなめるな。』
資料請求はこちら