『中学受験へ向けた「親の役割」と「サポート」①』
2018.10.03
昨日(10/2)、今年度第3回目となる「クローバーセミナー」を東京駅のそばにある「ステーションコンファレンス東京」で実施させていただきました。お天気に恵まれたこともあり、今回もたくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございます。実は、今年度の「クローバーセミナー」では、昨年度までよりも大きな会場を使わせていただいているのですが、今回はお申し込み開始後比較的早い段階で「定員締切」となってしまいました。ご検討いただいたにも関わらずご参加いただけなかった皆様、申し訳ありません。次回(11/12)のお申し込みも始まっており、こちらはまだ余裕がございますので、よろしければお申し込みください。今回のブログでは、セミナーの内容について簡単にご紹介させていただきます。会場でもお話しさせていただいたのですが、ご参加いただいた方には「復習」としてお読みいただければと思います。
今回のテーマは「中学受験に向けて知っておくべき『親の役割』と『サポート』」というものでした。中学受験は「親子の受験」といわれることがありますが、もちろんテストを受けるのはお父様やお母様ではありません。では、親には「どんな役割があるのか」というところからお話しさせていただきました。
まず、中学受験という選択をするかどうか、そして受験のためにどのような学習法を選ぶのか、という「受験のスタートライン」を決めることは、親の大きな役割の一つです。『中学受験ブーム』と呼ばれていた時代は、「みんなが受験するから」という理由で中学受験を選択されていた方も多くいらっしゃいました。しかし最近、保護者の皆様の志向は変わってきているように感じます。その背景には、『ゆとり教育』と呼ばれた時代の公教育に対する不安、よりよい学習環境を子どもに与えたいという意識、さらには、子どもを取り巻くさまざまな社会情勢もあるかもしれません。現在、中学受験を選択するというのはひとつの「ライフスタイル」になっていると私は考えております。その点を踏まえ、簡単にではありますが「現在の大学入試環境」「中学受験状況」「中学受験塾のタイプ」などについて、初めにお話しさせていただきました。
『入口』となる中学受験のスタート、「塾選び」が親の役割であるとすると、『出口=ゴール』となる進学先の選択、「学校選び」はそれ以上に大きな親の役割になってくると、私は考えております。進学先として選んだ学校(中学校・高校)で大学進学先に違いが出てくる可能性もありますが、実はそこ(大学進学実績)から「学校選び」を始めるのはお勧めしていません。現在小学3年生のお子様であれば、大学に進学するのは9年後。つまり、まだ先の話です。その間に大学進学実績は大きく変わることもあり得ます。特に2020年、2024年に予定されている「大学入試改革(高大接続システム改革)」を考えると、今の各高校の大学進学実績がそのままの数字であるとは限らないと、個人的には考えております。進学実績も大切かもしれませんが、「学校選び」は何よりも、人間として一番成長する「12歳から18歳」を過ごす環境を選択するものだと思うのです。そういった視点から、「学校選び」についてお話しさせていただきました。
セミナー後半では、「日常生活における親のサポート」について具体的にお話しさせていただきました。そして、最後に低学年・中学年から「最難関中学への合格を目指す」ためのアドバイスをさせていただきました。少し長くなりますので、後半に関しては次回に、とさせてください。
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