『新しい年に思いをはせる……』
2023.11.22
今年も残すところ40日ほどとなってしまいました。慌ただしい時期になってきています。街中にも、クリスマスツリーが目立ち、お節料理のポスターが目につき始めました。そろそろ来年のことを考え始める時期になってきています。
街の書店や文房具店では、来年の手帳やカレンダーが店頭にたくさん並び始めました。私も「新しい手帳」を買わなければならないと思っているところです。さて、この時期の保護者会や講演会で、私は「お子様専用のカレンダー」を作られることをおすすめしています。新しい年、新しい学年、新しい目標などをお子様と相談しながら、ご家庭でご一緒にお作りいただくのがよいと思います。
小学3~4年生では精神的な成長にともない、「計画性」が芽生え始めてくる時期です。もちろんまだまだ自分で計画を立てて、その計画通りに進めることは難しい年代ですが、今日と明日のことくらいしか具体的にイメージできなかったお子様が、一週間・一カ月という期間を頭の中に置いて考えることができるようになる時期です。さらに、ある程度未来のことが見えるようになってくると、「いつ何があるか」だけではなく、「目標を定めてそこに向けて努力をする」ようにもなってくるはずです。
計画を立てたり、その計画に向けて準備をしたり、という行動はお子様の生活を充実させ、前向きに取り組む気持ちを作ります。「今週はテストがあるからがんばらなきゃ。だけど、来週の日曜日は家族でお出掛けだ!」そんな気持ちを作り、毎日を充実させるために、「お子様専用のカレンダー」はとても効果があります。 さらに、計画を立ててものごとを進めることは、「お子様の精神的な成長」にとっても大切なことになります。学習面においても、先を見て計画的に行うことは成績向上のためにも非常に効果的です。
さて、「お子様専用のカレンダー」は買っただけでは効果はありません。お子様自身が興味を持ち、うまく活用していくことが必要です。そのためのポイントをいくつか挙げておきます。
①お子様と一緒にお作りください。 カレンダーを自分用に作ることでお子様は先のことが見えてくるようになってきます。日付の欄に文字を書き込む役割は保護者の皆様でもよいのですが、なるべくお子様と一緒にお作りいただくことをおすすめいたします。テストなどの学習予定ではなく、まずはお子様自身が楽しみにできるようなところから記入をしていくのがよいでしょう。お子様やご家族の誕生日などから書き込んでいくと楽しくお作りいただけると思います。
②カレンダー用のシールなども使うと楽しめるはずです。 自分専用のカレンダーとしてカスタマイズをするために、カレンダー用のシールなどをお使いになるのも一つの方法です。お子様自身がシールを貼ることで、予定を立てることを楽しんでいただけるように進めていくとより効果があると思います。
③予定が決まったら、すぐに書き込む習慣を。 小学校で「学校行事予定表」が配られたときなど、その予定をなるべく早く書き込むような習慣をつけておくことをおすすめします。カレンダーの中の予定がだんだん増えていくことで、毎日見るのが楽しみになってくるはずです。
何よりも、お子様自身に楽しんでいただくことが大切です。お子様が興味のある写真やキャラクターのカレンダーを選び、シールを貼ったり予定を書き込んだりすること、そして予定を見ながら先の計画を立てること、そんな過程をお楽しみいただけるようにご活用いただくことをおすすめします。
年末のお忙しい時期とは思いますが、保護者の皆様もお子様と一緒に楽しみながら新しい年のカレンダーをお作りいただき、「来年はどんな年にしようか」と思いをはせていただければと思います。
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