『ノーベル賞が発表されています』
2024.10.09
今週の月曜日(10月7日)から、ノーベル賞の各賞が発表になっています。各賞(全部で6つの賞)の発表日程は以下のようになっています。
10月7日(月)生理学・医学賞 10月8日(火)物理学賞 10月9日(水)化学賞 10月10日(木)文学賞 10月11日(金)平和賞 10月14日(月祝)経済学賞
上記の日程で発表になるのですが、今年は3年ぶりの日本人の受賞も期待されています。 先日のNNクラスの授業の中で、「残り4か月、ムダな時間を過ごすことはできないはず。ゲームやテレビなどの時間も極力勉強に充てなければならない」という話をしたところ、「テレビは時事問題のために見てもいいですか?」という質問がありました。
すでに各中学校ではこの時期までに、来年度の入試問題の原案は作られているはずです。私立中学校の先生に以前お聞きしたことがあるのですが、2月の入試が終わるとその年の入試分析(得点分布や正答率など)を行って、それが終わるとすぐに次年度の入試問題の構想に入るそうです。そして、本格的に作成するのは「夏休み」、秋からは問題のチェックや校正を行って、年内には印刷まで終える……そんなスケジュール感でした。もちろん学校ごとに若干の違いはあるとは思いますが、概ねそのようなスケジュール感のようです。
そのスケジュールを考えると、ここから先の「社会的な出来事(ニュース)」が時事問題としてとりあげられる可能性は少ないでしょう。もし、本当に大きな問題が起こったとしたら、問題を急遽差し替えることもあるかもしれませんが、そのレベルのニュースは毎日テレビを見ていなくても知ることはできるはずです。毎年10月の第1週もしくは第2週に発表されるノーベル賞は、上記のような点を考えると「時事問題」として取り扱われる年内最後のタイミングだと、個人的には思っています。そういう点でも毎年注目をしています。
以前、この時期のテレビのニュースで「ノーベル賞が発表される一週間。『ノーベル賞ウィーク』ですね」と言っていたのですが、厳密にいうと少し違います。授賞式が行われるスウェーデンのストックホルムでは、授賞式の行われる12月初旬の一週間が「ノーベル(賞)ウィーク」と呼ばれます。世界各国からたくさんの人が集まり、クリスマスとニューイヤー前の華やいだ一週間となります。授賞式はノーベルの命日である12月10日にストックホルム市庁舎で行われます。授賞式や晩さん会、記念講演などの様子をテレビでご覧になられた方もいらっしゃることでしょう。実は、父の仕事の関係でストックホルム市庁舎のすぐそばに住んでいたことがあるので、授賞式の様子などがテレビで放映されるときは懐かしく見ています。
「日本人がノーベル賞を受賞した」というニュースに触れたときに、生徒たちに話をしたことがあります。「ノーベル賞というのは国際的なとてもすごい賞で、世界的な発明や発見、研究に対して贈られるものということは知っているよね。先生が、これからノーベル賞を目指して研究したり、何かを発見したりすることはできないけれど、君たちにはまだまだ大きな可能性があるよね。将来、君たちの誰かがノーベル賞を受賞してテレビで紹介されるのが、先生の夢だな」そんな話でした。
いま目の前にいる生徒たちが、将来大きく羽ばたいて、日本だけではなく世界的にも活躍してくれる、そんな夢をいだきながら、今日も生徒たちと授業をしています。
- 2024.10.09 『ノーベル賞が発表されています』
- 2024.10.04 『転がる石に苔は生えない』
- 2024.10.02 『共感するのは難しい』
- 2024.09.27 『天高く馬肥ゆる秋』
- 2024.09.25 『お子様に合ったクラスで……』