四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『中学入試、真っ最中!』

2018.01.17

首都圏の中学入試が始まりました。中学入試というと「2月」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実は2月に入試が行われるのは東京都と神奈川県にある学校で(一部他県の2回目入試などもありますが)、首都圏でも埼玉県・千葉県・茨城県の私立中学では、1月に入試が行われています。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今回の記事では簡単に地域ごとの入試日程をまとめてお伝えいたします。


まず、12月中に行われる入試から。実は12月にもいくつかの学校で入試が行われています。といっても、この時期に行われるのは、「帰国生対象入試」や「第一志望生対象入試」などの少し特殊な入試が中心となります。


年が明けて1月初旬から始まるのは、茨城県の私立中、首都圏以外の私立中の入試です。たとえば奈良県の西大和学園、北海道の函館ラ・サール、佐賀県の早稲田佐賀、大阪府の早稲田摂陵、高知県の土佐塾、愛媛県の愛光、長野県の佐久長聖といった多くの中学校が、首都圏でも入試を行っています。これらの入試を、1月中旬以降の志望順位が高い中学校の「前哨戦」的な位置づけで受験される方も多くいらっしゃいます。その一方で、最近は寮が完備されている学校もあることなどから、進学意思を持って受験される首都圏受験生も出てきているようです。また、首都圏会場での入試が行われていなくても、兵庫県の灘、鹿児島県のラ・サールなどの最難関中へ挑戦する受験生は毎年います。


1月10日になると、埼玉県の私立中入試がスタートします。大学進学実績が伸びている学校が多く、また昨今は交通の便も良くなっているため、都内の生徒でも比較的高い志望順位で受験をするケースが増えてきています。埼玉県の入試は1月17日ごろまでで一段落し、1月20日からは千葉県私立中の入試が始まります。埼玉県と同様に、都内や神奈川県からも進学意思を持って受験する生徒が増えています。2011年の東日本大震災の後は、「遠くまで受験に行くのは不安」「大きな川を越えて通学するのは心配」という意識から、県外の受験生が大きく減った時期もあるのですが、近年は震災以前と同様、もしくはそれ以上の応募状況になってきています。そして首都圏の私立中入試の最後、2月1日にスタートするのが東京都と神奈川県の私立中となるわけです。


保護者の皆様と受験パターンについてお話しするときに、「1月中に1校でも合格をもらっておくようにする」という受験戦略をお勧めすることがあります。進学意思が高い学校ではなくても、模試とは違う本番の入学試験を経験しておくことには大きな意味があります。「A」「B」といった『合格可能性』ではなく、実際に『合格』という結果を勝ち取ることで、第一志望校の入試に向けた大きな自信となるからです。


さて、「公立中高一貫中」に関しては、各都県で日程や選考方法が大きく異なっています。たとえば、同じ2月3日に試験が行われる東京都立と神奈川県立ですが、神奈川県立では適性検査が午前中に行われた後、「グループ活動」という検査も実施されます。また、埼玉県立伊奈学園と千葉県立千葉中・東葛飾中では、一次選考(一次検査)がまず行われ、一次合格者を対象として別日に二次選考(二次検査)が行われるスタイルをとっています。埼玉県立伊奈学園は一次が1月中旬、二次が1月下旬に行われます。一方、千葉県立では12月初旬に一次、1月下旬に二次という日程になっています。私立中と公立中高一貫中の併願を考えられる方も増えてきていますが、出願方法や発表日程なども含めて相違点がありますので、注意が必要です。


今年も、早稲田アカデミーから多くの受験生たちが自分の目標に挑戦しています。すでに入試が行われた学校の入試結果も続々と届いています。このホームページ内にも「合格実績速報」のページがございますので、ぜひご覧ください。

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