『テストで実力を発揮する』
2018.01.19
1月27日(土)・1月28日(日)に、新学年へ向けた四谷大塚の「公開組分けテスト」が各学年で実施されます。早稲田アカデミーにお通いの場合「必修テスト」という扱いになっていますので、塾生全員にお受けいただくことになるテストです。現在小学3年生(新小4)の生徒にとっては、初めて外部の会場で受験するテストになります。早稲田アカデミーの各校舎でも「小4に向けて大切なテストだからがんばれ!」と声を掛けているはずですから、気合が入っていると同時に、緊張しているお子様もいらっしゃるのではないでしょうか。
いまちょうど行われている中学入試でもそうですが、小学生にとってテストで一番大切なのは、「いまの実力を100%発揮する」ということです。精神的に成長途上段階にある小学生の場合、そのときの精神状態がテスト結果に大きく影響することがあります。テスト当日の朝、お母様とケンカをしてしまい結果がよくなかった、という話をよく聞くことがあります。また、よい点数をとりたいという気持ちが焦りを生み、できる問題でミスを連発してしまったというようなことも起こりがちです。テスト前には、「平常心で」「自信を持って」「落ち着いて」などといった激励の言葉をかけることがありますが、それはすべて「持っている実力をすべて出してもらいたい」という気持ちからです。
さて、できる問題でミスをしてしまったり、時間が足りなくてできる問題を解き切れなかったり、というようなことがないように、「テストを解くコツ」を伝えてあげることも大切です。その「コツ」は科目ごとにさまざまありますが、小3で、今回初めて大きなテストを受験するのであれば、次の二つのポイントを、お子様にお伝えいただければよいでしょう。
①「わからない問題はとばして、次の問題に進みなさい」
小3・小4の生徒が一番陥りやすいのは、難しい問題に時間をとられ、最後まで解き切れないというものです。どうしても、はじめのうちは問題を最初から解いていこうとします。そして途中でひっかかってしまうとなかなか先に進めず、そこから後の問題で時間が足りなくなってしまうのです。その場合、時間が不足するだけではなく、できない問題があったことで気力まで失われて、その先の問題(場合によっては次の科目にまで)に集中できなくなってしまうこともでてきます。そういう事態に陥らないように、テストを受ける前に「わからない問題はとばして、次の問題に進んでいいのよ」とお伝えいただければと思います。
四谷大塚のテストの問題構成にはある程度決まったパターンがあり、たとえば算数では、順番に難度が高くなるようにつくられています。ですから、基本的には前から順番に解いていけばよいのです。一方、国語では、知識や漢字は文章題の中にではなく、独立問題として出題されているケースがほとんどです。一般的には知識・漢字から解き始める方が得点はとりやすいので、そのように伝えてあげてください。
②「問題をよく読んで、なにを答えるのかを間違えないこと」
算数で「兄の年齢」を問われているのに、「妹の年齢」を答えて×をもらうというケースがよくあります。国語でも「あてはまらないもの」を選ばなければならない問題で、「正しいもの」を必死に探しているという生徒を見かけることもよくあります。「答え」として解答欄に書くべきものを間違えてしまうと、考え方や解き方は正しいのに×になってしまうのです。まずは「なにを答えるのか」をしっかり意識するようにご家庭でもご指導ください。
この点に関しては、比較的簡単にご家庭でもトレーニングができます。算数でも国語でも、設問を読んで「問われている部分」に線を引くような練習をすればよいだけです。たとえば、『傍線3「こうしたなか」とありますが、どのような「なか」をさしていますか。本文中の言葉を使って四十字以内で答えなさい』という設問の『どのような「なか」』に線を引くだけです。算数であれば『これらの分数の中で一番小さいものを求めなさい』で『一番小さいもの』に線を引けばよいのです。もしよろしければ、テストの前日に10分間程度行ってみてください。
テストで実力を発揮できなければ、実力通りの結果は返ってきません。そこで一番心配なのは、お子様ご自身が「その結果が自分の実力なのだ」と思ってしまうことです。どんなテストでも実力が発揮できるように、練習を積み重ねていくことは、学力を伸ばすのと同じくらい重要なことです。
2月から新学年としてスタートする『土曜YT講座(毎週の単元テスト)』の目的のひとつとして、テストで実力を発揮していくアウトプットトレーニングがあります。毎週のテストで練習を積み重ねていくことで、「公開組分けテスト」や「全国統一小学生テスト」でも実力通りの結果を出せるようになり、それが自信にもつながっていくはずです。
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