『志望校を早めにイメージする』
2018.05.18
錦糸町校にお通いいただいている小3保護者の皆様と、個別面談を進めています。一週間の学習計画がうまく立てられているか、その計画通りに進められているか、といった学習計画(スケジュール)面談の要素が強いのですが、併せて将来の中学入試に対するご家庭の方針もうかがっています。その中で、志望校を決める時期に関するご相談をいただきました。
「テストなどもあまり受けていないので、志望校を決めるのはまだ早いのではないか」というようなお話だったのですが、私はなるべく早めに志望校をお考えになることをお勧めしました。確かに、テストの結果から『受験校』を考えていくのはまだ先で構わないでしょう。その一方、『志望校』というのはお子様がこれから学習していくうえでの目標となるものです。だから、現時点での成績を基準に志望校を決めるのは、ある意味“逆”の考え方といってもよいかもしれません。そして、目標は高ければ高いほど、そこに向けてがんばる気持ちがわいてくるはずです。そう考えれば、受験学習をスタートする小3~小4の段階で、目標校を設定しておくのがよいはずです。
高校野球にたとえれば、「甲子園出場」という目標を持った野球部と、そうでない野球部の間には大きなモチベーションの差が生まれる、ということはご理解いただけるでしょう。どれだけ才能のある選手でも、目標を持たない野球部では、甲子園に出場することはまず不可能でしょうし、将来プロ野球選手になることもないと、私は思います。
中学受験では、偏差値ランク表があり、そこに載っている数値によって学校の優劣が決まっているように見えてしまいます。そして、テストを受けるとお子様のいまの状態も数字で表わされてしまうので、その数字が全てであるように思われることもあるでしょう。私もよく「うちの子の偏差値はいくつくらいですか?」といったご質問をいただくことがあります。私の返答はこうです。「偏差値は〇〇くんに固有の数字なのではなく、あくまでテストの結果を数値化したものです。ですから受けるテストごとに変わっていくものなのですよ」。
たしかに、小6の秋以降に受験パターンを決めていくときには、偏差値がひとつの指標になることは間違いありません。しかし、小3~小4の時点でいまの成績をもとに目標校を決める必要は全くないのです。一方、その成績を上げていくためには、毎週や毎月のテストをうまく活用していく必要があることは以前にお伝えした通りですが。
先日の記事にも書かせていただきましたが、早稲田アカデミーでは「夏フェス」と題して、早稲アカ主催の学校見学会をご案内させていただいています。さまざまな学校をご覧いただくことで、お子様に合った学校を見つけていただくことができると思います。ご都合のよい日程で気になる学校がありましたら、ぜひお申し込みの上、足をお運びください。
- 2018.05.18 『志望校を早めにイメージする』
- 2018.05.16 『2018 夏フェス!』
- 2018.05.11 『歴史の学習を楽しみにする』
- 2018.05.09 『一年間で一番大切な時期』
- 2018.04.27 『お母さんに無駄遣いをさせたくない……』