『フルーツパンケーキ』
2018.04.13
先日、お弁当の時間にある女子生徒が「あっ! パンケーキだ!」と喜んでいました。お母様が持っていらした保温バッグを開けると、まだ焼きたてと思われるパンケーキが1枚。それにバターを塗って、タッパーに入っていた山盛りのフルーツをのせて、さらにはハニーシロップをかけ、ホイップされた生クリームをのせ、最後にチョコレートソースをトッピングして、できあがり。覗き込んでいた男子からは「すげぇ!」という声があがっていました。「漢字テストがあるから、食べ終わったら漢字練習をしなさい」という私の呼びかけに慌てて練習を始める他の生徒を横目に、ナイフとフォークで優雅に食べていました。
夕方の授業と夜の授業の間の「お弁当の時間」に、教室を見て回ることがよくあります。ふざけたりしている生徒に注意をするという目的もあるのですが、それよりもいろいろな生徒とコミュニケーションをとるために行っています。授業を担当していない生徒と会話をするのは楽しいですし、いろいろと見えてくることもあります。
そんな中で「お弁当も変わったなぁ」と思うことがよくあります。特に保温式のランチジャーが普及した影響が大きいのでしょう。最近よく見かけるのが「カレーライス」。私が子どもの頃は、当たり前ですがお弁当でカレーライスというのはなかったように思います。「つけ麺」に「パスタ」に「冷やし中華」、さらには揚げた麺にあんかけをかける「皿うどん」を食べている生徒も見かけたことがあります。お母様方もお子様のために、いろいろと考えていらっしゃるのでしょう。
そういえば、私のころにはお弁当の定番だった「サンドイッチ」は少なくなったように思います。あるお母様と雑談していたときに「最近、サンドイッチをお弁当に持ってくる子が少ない気がするんですよね」とお話ししたら、「先生、サンドイッチって手軽そうに見えて、意外と手間がかかるんですよ」とおっしゃっていました。さらに「手間をかけて作ったサンドイッチを持たせたら、帰ってくるなり『今度からサンドイッチのときはコンビニのものにして』とひどいことを言うんですよね。たしかに最近のコンビニのサンドイッチは美味しくなっていますけど……」と。
塾でのお弁当は、お母様がお子様を応援する気持ちがあらわれているもののように思います。入試を終えた受験生のインタビューや合格体験記などでも、「いつも塾のお弁当を作ってくれたお母さんへの感謝」はよく出てきます。
私は「食べるのが専門」の方ですので、お弁当作りなどにはまったく疎いのですが、お子様が容器をあけたときのうれしい顔、驚く顔などを想像しながら、お母様も楽しんで作っていただければと思います。
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