『香港へ』
2018.05.23
今週の金曜日(5月25日)から、三泊四日の日程で香港に行ってまいります。早稲田アカデミーと提携関係にある「epis Educational Centre」という進学塾にお通いの保護者の皆様に向けて、首都圏の入試状況についてお話しさせていただくことになっています。毎年、世界の各地域にある提携塾での講演会には行っているのですが、実は香港は今回が初めての渡航となります。遊びに行くわけではありませんので、それほど時間は取れないのですが、有名な「夜景」くらいは見られるかもしれない……と、少し楽しみにしているところです。ただ、校舎の職員からは「お土産」のリクエストをもらっているのですが、それを探す時間がとれるかどうかは微妙なところで……。
「海外での講演会」というと、「何語で話すんですか?」と質問されることがあります。もちろん日本語です。あいさつ程度ならともかく、それ以外の言葉は日常会話もままならないレベルですし……。講演会の対象は現地にお住まいの日本人の方で、多くは中学受験を検討されている皆様となります。最近はさまざまな情報が世界のどこにいても比較的簡単に手に入るようになってきています。ただ、やはり海外にお住まいの皆様は、日本の進学塾ではどのような指導を進めているのか、最新の入試情報はどうなっているのか、という点にご興味をお持ちだと思います。そんな保護者の皆様のご期待に沿ったお話ができるように準備を進めているところです。
毎年、海外での講演会でお話しさせていただくなかで感じるのは、保護者の皆様がお子様のことを、本当に一所懸命考えていらっしゃるのだな、という点です。お子様のことを心配されているのは、もちろん日本にお住まいの皆様も同じだと思います。ただ、海外に住んでいることが、お子様の将来にとってマイナスにならないだろうか、どうすれば日本で勉強している生徒と同じような学習を進めることができるだろうか、ということを真剣に考えていらっしゃるのがよくわかります。私自身も、両親の仕事の都合で海外に住んでいた経験があります。その経験が生かしきれているかどうかはわかりませんが、やはり実際に経験したことは自分のなかに残っているのだな、と感じることもあります。
海外での経験に限らず、「見たこと・聞いたこと・感じたこと」をどう生かしていくかは人それぞれです。一番のポイントは、経験したことから「なにを考え、なにを感じるか」という点だと私は考えています。同じものを見たとしても、そこからなにを「つかむ」かは、そのときのお子様の状況によっても変わってくるはずです。そして国際化、グローバル化が進むなか、海外での経験が生きてくる場面も増えるでしょう。「海外留学」をカリキュラムに取り入れたり、海外留学生を積極的に受け入れたりしている学校も多くあります。海外での経験からお子様がなにをつかめるか、保護者の皆様もお考えいただければと思います。
最初に書かせていただきましたように、金曜日の朝から渡航してしまいますので、25日(金)予定のブログは休載とさせてください。次回は帰国後の30日(水)に更新させていただく予定です。
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