『インフルエンザ』
2019.01.23
1月20日から千葉県の私立中学入試が始まりました。私が勤務する錦糸町校は、都内の東寄りに位置する墨田区にあるので、千葉県の学校も通学可能なエリアです。2月1日から始まる都内入試の前哨戦という位置づけだけではなく、志望順位の高い「通いたい学校」の一つとして受験をしていく生徒も多くいます。都内の進学校の多くが「男子校・女子校」ということもあり、「共学の進学校」を志望している受験生は、千葉や埼玉の学校を志望するケースも多くなってきているようです。
今年も千葉県入試の初日となる1月20日には、幕張メッセで行われた市川学園の入試応援に行ってまいりました。2,500名を超える生徒が受験しますので、学校ではなく幕張メッセで毎年入学試験が実施されています。幕張メッセの大きな会場で全員の生徒が一斉に入試問題に向かう様子は、テレビなどで紹介されることがありますが、かなり壮観です。今年は大学入試センター試験の日程と被っていたからか、テレビ局のカメラは来ていないようでしたが……。
幕張メッセでは、例年以上にマスク姿の受験生親子が目につきました。テレビなどで連日報道されているようにインフルエンザが猛威を奮っていることから、その「予防」としてマスクを着用しているのだと思います。先日、医療関係のお仕事をされている保護者の方から教えていただいたのですが、今年のインフルエンザは「警報」というレベルなのだそうです。錦糸町校にお通いいただいている生徒が在籍する小学校でも、学級閉鎖だけではなく、学年閉鎖になってしまったところも出てきています。皆様もお気を付けください。
中学入試では毎年いろいろなドラマがあります。「インフルエンザ」と聞くと、何人かの生徒の顔が思い出されます。その中には、第一志望校の受験当日に高熱で保健室受験をした生徒もいます。前日の夜に「インフルエンザを発症し、学校に連絡して別室受験の対応をしていただくことになった」というご連絡をいただき、心配で受験会場に駆けつけたのですが、校門からそのまま車で入校してしまったので本人とは会うことができませんでした。お母様が門のところにいた私を見つけてくださり、様子を教えてくださいました。
もちろん高熱の状態であれば、いつも通りのパフォーマンスは発揮できないと思います。頭がボーっとしてしまって国語の文章が集中して読めない、算数で計算ミスをしてしまう、などということもあるでしょう。しかし、それでも合格する場合もあるのです。ご紹介させていただいた保健室受験の生徒も合格を勝ち取ってくれました。入試から帰ってきたときに試験のことを聞いたところ、「あまり覚えていない」とのことでした。そのような状況にありながらも、目の前の問題に真剣に立ち向かったからこそ、合格という結果になったのだと思います。
入試で最後にものをいうのは「心の強さ」だという話を聞いたことがあります。中学入試だけではなく、高校入試でも大学入試でも。自分がいままで学んできたもの、身に付けてきたものを発揮できるかどうかで合否結果は変わってくるのです。どんな状態でも自分の100%を発揮する「心の強さ」、それが合格のための大きな要素かもしれません。「インフルエンザ」の症状は、いかに心が強くても振り払うことはできないでしょう。ただ、どんな逆境の中でも弱気にならずに「自分の100%を出し切る」、そんな思いで受験に臨んでもらいたいと考えています。がんばれ、受験生!
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