『春を翔べ』
2019.03.20
春らしくなってきました。スプリングコートを着て出勤しているのですが、昼間は少し暑く感じるほどです。気温だけではなく、日差しも明るくなってきているように感じます。今週末から来週には首都圏でも桜の開花宣言が出される可能性があるとか……。いよいよ本格的な春到来というところです。
春の語源は諸説あるようです。草木の芽が「張る」、田畑を「墾る(はる)」、冬が去り万物が晴れやかに開ける「晴る」、などなど。いずれにしても万物の生命、エネルギーを感じる季節ということができそうです。毎年この時期の生徒の様子を見ていても、冬の時期と比較して明るく、元気になっているような気がします。なによりも授業中や前後での「笑顔」が増えているようにも感じています。
そんな中、まれに暗い表情のお子様がいらっしゃいます。少し心配になってお母様に電話をするとやはり「親子ゲンカをした」とか「宿題がうまく回っていない」とか「お友達との関係がちょっとこじれて」など、何かしらの原因があることが分かります。せっかくの「春」ですので、明るい笑顔で過ごしていただきたいと思いますし、この時期に明るく元気で新年度・新学年をスタートすることが、今後につながっていくことと思います。
各校舎に貼られている春期講習会のポスターをご覧になりましたでしょうか。今年の春期講習会のキャッチコピーである「春を翔べ」という言葉と、凛とした芦田愛菜さんが写っている写真で構成されています。あの文字は実際に芦田さんが書かれたものだというのをご存知でしたでしょうか。早稲田アカデミーのホームページには大きな筆を持った写真(静止画)が掲載されていますが、YouTubeでは実際に芦田さんが書かれている様子も見ることができます。ニュースなどでも見かけることのある「巨大書道」のパフォーマンスを実際になさっている映像なのですが、ポスターのイメージよりもずっと大きな文字を書いてくださっていました。ぜひご覧いただければと思います。
春を感じるようになると、授業中に生徒たちには「背筋を伸ばして、少し上を向いて毎日を過ごすようにしてごらん」という言葉をかけることがあります。春の明るい日差しの中でしっかりと顔をあげて毎日を過ごすことが、新しい年度を迎えるにはふさわしいと思います。うつむいてしまっていたり、猫背になっていたりすれば、気持ちも前には向かないでしょう。気持ちを高めるためにも、まずは姿勢から、とよく言われますし、表情にしても暗い顔よりは笑顔でいる方がよいに決まっています。ご家庭でもお子様が笑顔でいられるように、働きかけていただければと思います。もちろん私が言うまでもなく、お子様が笑顔で毎日を過ごすことを一番願っているのは、お父様・お母様でいらっしゃるのは間違いないことなのですが。
「春」を感じる時期になると、私は少し明るめの色のネクタイをするようにしています。そうすることで自分の気持ちも明るくなるように感じます。
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