四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『国民の祝日』

2019.03.27

早稲田アカデミー各校舎では、現在春期講習会が行われています。多くの学年で2月~3月の復習内容を扱っていますが、「穴を埋める」だけではなく「より深く考える」といった授業を行っています。4月以降につながるように、しっかりと学習を進めてください。また、春休みはいろいろなところにお出かけになる機会も多くなると思います。塾の宿題だけではなく、さまざまなことを経験して充実した毎日をお過ごしください。


さて、最近、話題となっているのが「新元号の発表」です。私もとても気になっているところなのですが、あと数日で発表になります。校舎でも次の元号が何になるかという話題が出ることもあります。さらに、話題となっているのが、新天皇が即位される5月1日が祝日(今年度のみ)となることによる大型連休(10連休)についてです。今年の10連休は下記のようになっています。
4月27日(土曜日)
4月28日(日曜日)
4月29日(月曜日・昭和の日)
4月30日(火曜日)
5月1日(水曜日・即位の日)
5月2日(木曜日)
5月3日(金曜日・憲法記念日)
5月4日(土曜日・みどりの日)
5月5日(日曜日・こどもの日)
5月6日(月曜日・振替休日)
ここで少し気になるのが、4月30日と5月2日になります。特別な日(国民の祝日)ではありませんので、本来は「平日扱い」となるはずです。なぜ、この二日が「休日扱い」となっているのか、ご存知でしょうか。実は、「国民の祝日に関する法律」の中で「その前日及び翌日が『国民の祝日』である日(『国民の祝日』でない日に限る)は、休日とする」ということが決まっているからなのです。簡単に言えば「『祝日』と『祝日』の間にはさまれた『平日』が『休日』となる」ということです。ゲームのオセロみたいなイメージですね。あまり印象にない「休日」ですが、9月末の連休で「敬老の日が9月21日」「秋分の日が9月23日」となった年などは、間の9月22日が「休日扱い」となることがあります。シルバーウィークと呼ばれる年は、この並びになっているようです。


「国民の祝日」に関する問題は中学入試で取り上げられることがあります。特に、来年の入試では今回の「即位の日に伴う連休や、2020年から『スポーツの日』と名前が変わることになっている『体育の日』」にちなんだ問題が時事問題として取り上げられる可能性があると、個人的には見ています。ちなみに1964年の東京オリンピックの開会式日程を記念して10月に設定されていた「体育の日」は、来年に限り、東京オリンピックに合わせて7月24日に動かされることになっているようです。併せて「海の日」「山の日」もオリンピック日程に合わせて動かされるようです。


過去に中学入試で問われたことがある、「国民の祝日」に関する問題をいくつかご紹介します。
「国民の祝日に関する法律で定められている祝日は年間で何日あるか」
「2016年に設けられた一番新しい国民の祝日の名称を答えよ。また、その祝日は何月何日か」
「一年間で唯一『国民の祝日』が設けられていない月は何月か」


最後に今年話題になった入試問題もひとつご紹介します。
「新たに祝日を設けるとしたら、あなたはどのような祝日を提案したいか。その祝日の意義は何か。また、なぜそのような祝日が望ましいと考えるのか。60~80語の英語で説明しなさい。なお、この場合の祝日は、国民のための祝日でもよいし、国内外の特定の地域、もしくは全世界で祝うようなものでも構わない」


実は東京大学の英語の入試問題です。

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