『新元号の次は……』
2019.04.10
先日、新元号「令和」について書かせていただきましたが、今度は「新紙幣への切り替え」が発表されました。今後の中学入試でも多く取り上げられることになりそうです。新聞やニュースでも大きく報道されていますので、すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、少しだけ触れていきます。
新紙幣への切り替えは20年周期で行われているそうです。前回は2004年、その前は1984年ということなので、今回は2024年に予定されているとのことでした。いまから5年先ですので、そこまでの間はいろいろな中学校の入試問題で出題される可能性がありそうです。
普段から使っている「お金」ですが、お子様はそこに描かれている人物が誰なのかを知っていますでしょうか。意外に大人でも「あれ?誰だっけ?」となってしまうこともあるのではないでしょうか。1984年、2004年の切り替えでは下記のように変わってきていて、さらに新しく変わる方も決まっているようです。
一万円札 福沢諭吉(1984)→福沢諭吉(2004)→渋沢栄一(2024予定) 五千円札 新渡戸稲造(1984)→樋口一葉(2004)→津田梅子(2024予定) 千円札 夏目漱石(1984)→野口英世(2004)→北里柴三郎(2024予定)
こうして見ていくと、過去に(もしくは現在)「紙幣の顔」となった方に関する問題も出題されそうな気がします。
前回の切り替えのとき(2004年)には、券面のデザインなどはあまり変わらなかったイメージなのですが、今回はどうでしょうか。特に前回は一万円札の福沢諭吉の表面のデザインはほとんど一緒でした。ただ裏面のデザインは「雉」から「平等院の鳳凰像」に大きく変わりました。ニュースでは表面の人物に関して大きく取り上げられていますが、裏面の新しいデザインもすでに発表されています。一万円札が「東京駅」、五千円札が植物の「藤」、千円札が「富嶽三十六景」となっています。「東京駅」に関しては、首都圏の中学校ではいろいろな問題に発展しそうですね。
現時点では、新しく発行される紙幣の額面は現在流通している「一万円・五千円・千円」の3種類と発表されているようです。そんな中でふと思い出したのが「五百円札」と「二千円札」です。この2種類の券面にデザインされていた方は誰だか覚えていらっしゃいますか。「五百円札」は岩倉具視なのですが……。
2000年に発行された「二千円札」には、肖像画はデザインされていませんでした。沖縄の首里城守礼門が描かれています。この辺りも平成時代の時代背景などを考えると、面白い出題テーマとなりそうな気がしています。
さらに、「500円硬貨」が新しくなるという発表もありました。こちらはデザインもそうですが、色や材質も話題になりそうです。ニッケル黄銅と白銅を組み合わせて、「二色カラー」の硬貨となるそうで、こちらは理科の問題にもなるかもしれません。
新元号に続き、このタイミングで新紙幣(貨幣)についても発表され、日本が大きく変わろうとしているように感じています。お子様方が社会で活躍している20年後、どんな世の中になっているのか、楽しみです。
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