四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『趣味はなんですか?』

2019.05.15

「先生の好きな言葉はなんですか?」と小4の生徒から質問されました。少し考えて、以前ブログにも書かせていただいた「雲外蒼天」と答えました。「なかなかうまくいかずに迷っていたり、不安になっていたりしても、一所懸命がんばれば、その先には必ず明るい未来が待っている、そんな意味の言葉だよ」と説明しました。大型連休が終わり、その生徒が「連休中のお土産です」と持ってきてくれたのが、長さ40cmくらいの、広島県の「宮島杓子」だったのですが、そこには墨文字で大きく「雲外蒼天 早稲田アカデミー」と書いてありました。「幸運、福運、勝運を掬い取り招く縁起の良い物」と書かれていましたし、とてもかっこいいものでしたので、校舎に飾らせていただいています。


「好きな言葉は?」という質問は初めてでしたが、たまに聞かれるのが「先生の趣味はなに?」というものです。「趣味」について改めて考えてみると、なかなか答えるのが難しい質問です。小学生くらいから大学生までは、読書が好きでした。比較的「凝り性」なのか、ひとつ気に入ったものがあると、そのシリーズや作者を片っ端から手に取るような読み方をしていました。小学生の時に気に入っていたのは、星新一の作品で、図書館にあるものを2カ月くらいかけて全て読んだ記憶があります。中学生から高校生にかけて読んでいたものの中で覚えているのは、『宇宙英雄ペリー・ローダン』というドイツのSFのシリーズで、「世界最長の小説シリーズ」とギネスブックに載っていたものです。ドイツではすでに3,000巻以上が出版されているらしいのですが、日本ではまだ600巻程度(ドイツの2巻分を日本では1巻に収録)しか出版されていません。日本における翻訳出版ペースを考えると、ドイツでの刊行ペースには追いつかないので、ドイツ語を勉強しようと思ったくらいに「ハマった」時期がありました。200巻くらいを過ぎたところで、読まなくなってしまっているのですが、老後の楽しみにとっておこうと思っているところです。


読書も好きなのですが、それが「趣味か」と問われれば、実際のところは「?」となります。仕事をしている時間も長く、なかなかゆっくりと「読書」する時間を取れていませんし、単純に娯楽としての読書は最近まったくしておりませんし……。


生徒から「趣味」を聞かれたときには「音楽を聴くこと」と答えるようにしています。実は昔の曲から、最近の曲まで、さらにはジャンルも幅広く、音楽は聴いています。高校時代に「軽音楽部」に入っていたこともあり、楽器も少し弾くことができます。なかなか時間も合わないのですが、好きなアーティストのコンサートに行くこともあります。


音楽には人の気持ちを変える「力」があると思います。明るい気持ちにさせてくれる曲、心を落ち着かせてくれる曲、前向きにがんばろうと思わせてくれる曲……などなど。以前担当していた生徒から、「家で勉強する前には必ず好きな曲をかける」という話を聞いたことがあります。気持ちが盛り上がるような曲をかけて、気分を高めてから机に向かうというのも一つの方法かもしれません。スポーツ選手などでも競技の前にヘッドフォンで音楽を聴いて、気持ちや集中力を高めている姿をよく目にしますよね。

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