『テストの効果』
2020.05.20
新型コロナウイルスに関しては、一時期と比較をすると首都圏の感染者数もかなり抑えられてきているようですが、まだまだ油断はできません。私の勤務している武蔵小杉校の周辺地域でも、商業施設などは休業が続いていますし、街を歩いている人もほとんどすべてがマスク姿なのは変わっていません。小中学校の授業再開などについて、いくつか報道がされております。早稲田アカデミーでも、最新の情報を早く・正確にキャッチするようにしています。皆様もお通いの小学校から連絡がありましたら、お通いの校舎までご連絡いただければ幸いです。学校の夏休みが短くなるというニュースもありますが、自治体によってその期間も異なるようです。もしおわかりのことがあれば、ぜひお教えください。
早稲田アカデミーで現在実施させていただいている「双方向Web授業」も、スタートしてから1カ月以上が経過いたしました。我々も操作に慣れてきましたし、それ以上に生徒の皆さんは馴染んでいるようです。ご家庭での視聴学習になっていますので、集中力が切れてしまうタイミングもあるようですが、画面の前でそれぞれが一生懸命学習に取り組んでいるようです。もちろん教室での「対面授業」の方が、学習意欲向上のための声かけや、定着率を高めるための工夫などは行いやすいので、特に小学生にとっての学習効果面では違いも出てくると思いますが、映像配信授業も高い評価をいただいております。先日、ご受講いただいている皆様にWeb上でアンケートを取らせていただきました。14,000名を超える皆様からご回答をお寄せいただき、概ね8割の方に「授業内容に満足」「志望校合格・成績向上に効果あり」という評価をいただくことができました(詳しくはこちらのページをご覧ください)。
一方で、いま校舎にご相談をいただくことが多くなったのが「テストを実施してほしい」というご意見です。小学生にとってのテストは、学習に対する意欲を継続していくためには欠かすことができないものです。このブログでも過去に何度か「テストの必要性・重要性」について書かせていただいているのですが、実際に塾に通うことができなくなり、また会場でのテストも中止・延期となってくると、お子様ご自身も学習した成果を試すためのテストを受けてみたいという気持ちが生じてきているのではないでしょうか。
小学生にとってのテストは、「短期的な目標のひとつ」であり、「がんばった成果を試すための練習試合」であり、さらには「真剣に問題に取り組むことで定着を図るためのツール」でもあります。新型コロナウイルスの影響で、テストが受験できなくなっている中で、私も改めて「テストの必要性」を感じております。
早稲田アカデミーでは、ご家庭で受験したテストの答案を、スマホを使って簡単にご提出いただけるアプリ、「早稲田アカデミーEAST」を開発しました。こちらのページに詳細が記載されていますので、ぜひご覧ください。このアプリを使用できるテストも続々と開発を進めております。現時点では、小学1・2年生対象の「キッズチャレンジテスト」、小6生対象の「NN志望校別オープン模試」などが5月末から6月にご自宅でご受験いただける模試としてございますが、小4生から小6生を対象とした「学力診断テスト(5月30日または31日実施)」も無料でご受験いただけます(なお「学力診断テスト(早稲アカ式中間テスト)」は中学生対象のものもございます)。ぜひ、ひとつの目標としてご活用ください。
さて、ご家庭でテストを受験していただくときのポイントなのですが、必ず「制限時間を守る」ことをお願いいたします。もちろん、算数で電卓を使ったり、国語で辞書をひいたり、理社でテキストを参照したり、というのは論外なのですが、制限時間に関しては少し甘くなってしまう場合があるようです。
小学生にとってのテストは「一番真剣に問題に立ち向かう時間」であり、だからこそ、そこで学習内容が定着するのです。ですから、お子様が「真剣に」問題に取り組めるように、ご家庭でもお話しいただきたいと考えています。制限時間に関して少し甘くしてしまうと、お子様の「真剣度合い」が下がってしまう可能性があります。また、テストを「軽く」考えてしまう、ということにもつながりかねません。ストップウォッチでもキッチンタイマーでも構いませんので、きちんと時間を計って実施をしていただければと思います。
早稲田アカデミー「学力診断テスト」は、実施時間や休憩時間も含めて標準的な時間が設定されています(「学力診断テスト」のページをご確認ください)。お子様に「決まっている時間」をお伝えいただき、できればその時間に合わせて実施をしていただければ、より真剣度合いも高まると思います。ぜひご活用ください。
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