『いまできること、いまやりたいこと』
2020.04.22
「双方向Web授業」がスタートして一週間と少しが経過しました。お子様のご様子はいかがでしょうか。映像で配信する授業は、お子様の家庭学習の効果を上げるのに役立っていると思いますが、さらに気持ちの面でもプラスに働いているでしょうか。単に学習内容を伝えるだけではなく、学習に取り組む前向きな気持ちにつながることを考えた「双方向」授業ですので、そこにもよい影響が出ていればよいのですが。
保護者の皆様がご覧になる場面もあると思います。また授業を受けているお子様のご様子を確認されている場合もあるでしょう。お気付きの点やご不安な点があれば、お気軽にお通いの校舎まで(校長・学年責任者・担当講師など)ご連絡ください。まだ我々も慣れていない部分もありますし、システム面での制約もありますので、ご要望やご意見などに対してすべてお答えできるわけではないかもしれませんが、できる限りの対応はさせていただきたいと考えております。
残念ながらまだこの時点では、以前の日常生活に戻れるのがいつになるのか見えていない状況です。制約の多い日常生活の中で、以前の当たり前の日常がとても幸せなことだったと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。お子様にとっても、学校で仲の良い友達にいつでも会えるということが、塾でみんなと一緒に先生の授業を受けるということが、お休みの日に家族で買い物や食事に出かけられるということが……、普通にできていたことが「いまできない」というストレスもあることでしょう。ただ、そんなときでも毎日笑顔を忘れないように過ごしていただきたいと考えています。
学校や塾や習い事に行くことができない時間をうまく使っていただきたいと思っています。テレビなどでも「外出自粛の中で、家で過ごす工夫」などがさまざま取り上げられていますが、小学生の皆様を考えたときのキーワードは「興味があること」「新しいことに挑戦する」「深く考える・深く追求する」「目標を立てて継続する」「健康に注意する」……といったところでしょうか。
いまお通いの方や、すでに卒塾して中学生になっている方に、家庭でどんな過ごし方をしているのかを電話で聞いてみました。
卒塾生の一人は「前からやってみたかったギターを買ってもらって練習を始めた」と言っていました。「まだ全然ダメだけど、楽しい。指が痛くなってきているけど……」そんな話をしてくれました。小学校4年生の女の子は、料理をお母様から教えてもらっているそうです。
たとえば、過去の国語のテキストで面白いと思った物語をまとめて読んでみるのもよいかもしれません。昨年使っていたテキストの文章をもう一度読んでみて、「この続きが読んでみたいな」と思った物語を手に入れて読んでみる。それが面白かったら、その作家の他の本も読んでみる……、「興味があることをさらに深く」というところにつながると思います。
以前にご紹介したことがあるのですが、地図上での旅行をご家族で楽しんでいただくという方法もあります。(ご興味のある方は2019年4月の記事をご参照ください)また、興味のある場所について徹底的に調べてみるというのもよいでしょう。お父様やお母様の出身地であったり、これからご家族で旅行を予定されている場所だったりを深く調べてみるのも楽しいかもしれません。「自由に旅行ができる時期」になったら行く場所をご家族で相談して決めて、その地域の地形や歴史など、さらにはその旅行計画などをお子様に考えさせるというのも楽しい時間になるような気がします。「旅行ガイド」などを使ってみるのも面白いと思います。
家にこもっていると健康面での不安が生じてくるのは当たり前でしょう。特に成長期にあるお子様方にとっては、「体を動かす」ということが必要なのは当然です。道などでキャッチボールや縄跳びなどをしているお子様を見かけることも多くなってきています。ただ、制約も多いのでどうしても「単純・単調な運動」になりがちです。すぐに飽きてしまうお子様もいらっしゃるかもしれません。そういうときは「毎日の目標を設定する」「過去の自分と対決する」というような工夫をしていただくのがよいと思います。
各ご家庭でもいろいろと工夫をされて毎日を過ごしていらっしゃることと思いますが、何よりもお子様が笑顔で少しでも前を向けるようにお考えいただければと思っています。
- 2020.04.22 『いまできること、いまやりたいこと』
- 2020.04.10 『本気でやる子を育てる ~新学期開講にあたり~』
- 2020.04.03 『学習する姿勢』
- 2020.04.01 『春休みに「考える力」を身に付ける②』
- 2020.03.27 『春休みに「考える力」を身に付ける①』