『雲を抜けた先にある真っ青な空　～保護者会にご参加ください～』

2020.05.29

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために出されていた「緊急事態宣言」が解除されました。４月の初めに発令されてから４８日ぶりの解除ということのようです。しかし、宣言が解除されたからといっても、以前の日常にすぐに戻れるというわけでもないようです。第二波への懸念も報道されていますし、学校も分散登校や短時間登校などからのスタートとなるようです。また、夏休みが短縮されることになるようですので、お子様にとってもさまざまな影響が今後も続きそうです。

不自由な暮らしの中で、お子様方もストレスがたまる日々が続いていることかと思います。いろいろな場面で「このような状況も必ず終息するときがくる」「明日は必ずやってくるのだから、いまはガマンをして」というような言葉を聞くことが多くなっています。そういった言葉を聞くと私の好きな四字熟語を思い出します。「雲外蒼天」という言葉です。

数年前の初夏にその言葉について書いた記事がありますので、今回はその記事をご紹介させていただきます。現在の困難な状況の中でも前向きに学習を進めようとしているお子様方と、それを応援してくださっているご家族の皆様のために。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先日、早稲田アカデミー大学受験部から依頼があり、「ＮＮクラス卒塾生へ向けたメッセージ」を書きました。大学受験へ向けて「勝負の夏、熱い夏」を過ごすことになる早稲アカ卒塾生へ向けて、６年前に本気で取り組んだ「夏」を思い出してもらえるようなメッセージを……という話でしたので、いろいろと考えて次のような言葉を書きました。

「雲外蒼天　雲を突き抜けた先の真っ青な空。そしてその先の未来へ……！」

そんなメッセージを書きながら、数年前のセンター試験の前日に電話をくれた卒塾生を思い出していました。「いよいよ明日はセンター試験だ……」と思ったらなんとなく不安になって、壁に貼ってあった早稲田アカデミーの夏期合宿でもらったハチマキを見ていたら、ふと声が聞きたくなって電話をしたとのことでした。「先生、とりあえず『がんばれ』って言ってください！」「よし、がんばれ！ 君なら大丈夫だよ」……そんな会話を交わしたのですが、「君なら大丈夫」という言葉にはなんの根拠もありません。中学・高校での学習状況は知りませんし、模試の合格判定の結果などもまったくわかりません。ですから「大丈夫」かどうかわかるはずもないのですが、中学受験のためにがんばっていたときのイメージは残っていましたし、６年前に「目標に向かって本気で取り組んでいた」姿から考えると、きっと大学受験に向けてもがんばっていたはずだ、と想像はできました。

雲の中にいると、周りが見えなくて、不安になることもあるでしょう。本当にこの雲の先に青い空が広がっているのだろうか、このまま進んでいってよいのだろうか、方向は間違っていないだろうか……そんな思いになるのはよくわかります。私自身のいままでの人生の中でも、そんな時期はありました。というよりも、常にそんな状態かもしれません。そんなときに思い出すのが「雲外蒼天」という言葉です。「困難を乗り越えれば、必ず明るい未来が待っている」というような意味の言葉ですが、「雲の外には青空がある＝困難はいつまでも続かない」というように考えたりもしています。雲の中で不安になっても、自分を信じて突き進めば必ずその外には青空があるというイメージでしょうか。

センター試験の前日に電話をくれた卒塾生からは、見事に第一志望の大学に合格したという報告ももらいました。きっと明るい未来の中を進んでくれていることと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し長くなってしまいましたが、以前書かせていただいた記事をそのままご紹介しました。

今年の夏は、学校の夏休みが短くなるなど、例年とは状況が異なります。だからといって入試という大きなゴールを目指しての「歩み」を止めてしまうことはできません。このような状況の中でも、いやこのような状況だからこそ、安心して安全に学習できる環境の中で、例年以上に集中して学べる授業（講習会）や講座をご用意させていただきます。夏の学習の詳細は６月の第一週に各校舎で実施を予定している保護者会でお話しさせていただきます。ぜひご参加ください。

2020.05.29　『雲を抜けた先にある真っ青な空　～保護者会にご参加ください～』

2020.05.27　『しんどい……』

2020.05.22　『甲子園』

2020.05.20　『テストの効果』

2020.05.15　『考える時間が思考力を育てる②』