『新年、あけましておめでとうございます ~雲外蒼天~』
2021.01.06
2021年が明けました。 皆様、あけましておめでとうございます。 「おめでとうございます」という言葉が似合わないように感じる年明けですが、今年こそは「良い年」になってほしいという想いを込めて。
2020年は「新型コロナウイルス感染症」の話題だけで終わってしまったような印象があります。調べてみたところ、中国の武漢で流行していた病気をWHOが「新型感染症」と認定したのが、昨年の1月8日。そこから一年ということになります。日本でダイヤモンド・プリンセス号での感染に関する報道が大きく取り扱われるようになったのが2月初旬でした。そこから国内でも感染が拡大して、4月7日に「緊急事態宣言」が発出されました。振り返ってみると、本当に一年間、「新型コロナウイルス」によって全世界が振り回されていたという年だったように思います。
早稲田アカデミーにおいても、さまざまな対策を講じてまいりました。まず考えたのは、「生徒とご家族の健康・安全と安心」です。さらには「地域社会への感染拡大防止」という視点を持ちながら、政府や自治体からの要請にはきちんと従うという方向で対応してまいりました。一方で、進学塾として、このような情勢の中でも将来へ向けて歩みを止めないという生徒の皆様のために、「安心して安全に学習に取り組める学習環境の継続的提供」を進めてきたという一年でした。現時点でも各校舎で「対面授業」と「双方向Web授業(オンライン授業)」をお選びいただけるという『早稲アカDUAL』というシステムを継続しております。ここ数週間の首都圏における感染状況から、また再度の「緊急事態宣言」が検討されているという情勢から、ご自宅での授業受講をお考えになるご家庭もあるかと思います。『早稲アカDUAL』での対応が可能となりますので、お気軽に校舎までご相談いただければと思います。今後の感染状況や、政府が発出する「緊急事態宣言」によっては、さらなる対応を行うこともございますので、早稲田アカデミーホームページをご確認いただきますようにお願いいたします。
年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。ご家族で静かにお過ごしになられた方が多いのではないでしょうか。私は「正月特訓」で勤務をしておりました。「新型コロナウイルス感染症」への対策を徹底的に行う中で、入試に向けて、新学年へ向けて、充実した授業が展開できていたと思っております。また「正月特訓」期間に教室で食事をする際は、早稲田アカデミーで設定している「教室内で食事をとる場合の7つの約束」を生徒たちはしっかりと守ってくれました。本来であれば、食事時間は生徒同士がおしゃべりしていたり、先生が生徒たちに声をかけたりという場面があるのですが、今回の冬期講習会・正月特訓では「シーン」とした教室の中で、マスクを外してモクモクと食事をとっている状況でした。毎年の元日の昼食時には「おせち料理」を持ってくる生徒も多いので、私は過去に中学入試で出題された「おせち料理に関する問題」を紹介するのが恒例だったのですが、今年はそれもできず……。
気になるのは、各学校の入学試験の状況です。中学入試も高校入試も、さらには大学入試もすぐに始まります。文部科学省からは「学校の一斉休校は要請せず」、「大学入学共通テストは予定通り実施」という発表がなされているようですが、受験生たちにとっては「自分の学力やテストで得点できるか」という不安以前に、「未知のウイルス」という対処しようのないものに対する「漠然とした不安」もあることでしょう。我々にできることは、そうした受験生たちの不安に寄り添い、サポートし続けることだと考えています。どのような事態になっても、いままで培ってきた自分の実力を発揮して、合格を勝ち取ることができるように。そんな想いを込めて、今年私が担当している受験生たちへの年賀状には「雲外蒼天」の四文字を記しました。
雲外蒼天…… いま世界中が、全人類が「雲の中」にいるような状況だと思います。その雲をどのように突き抜けることができるのか、「ワクチンの開発」「治療薬の開発」による部分も大きいと思います。現在のような情勢がなるべく早く終息し、「雲を突き抜けた先にある、真っ青な空の下」で、マスクを外して思いっきり深呼吸ができる日を願って。新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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