四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『9月の終わりに……』

2021.09.29

進学塾の新年度は2月からですので7月までが上半期、夏休みをはさんで、9月からが下半期というイメージです。各学年のテキストも7月までに「上巻」、9月からは「下巻」となっています。「下巻」に入るとどの学年のどの科目でも、学習レベルが一段階上がります。一学期よりも一つの問題にかかる時間が増えてきていると思いますので、学習スケジュールの見直しが必要になってくる時期でもあります。


さて、10月に入ると、今年も「4分の3」が終わったことになるわけです。早いもので、今年もあと3カ月ということになってしまいました。受験学年にとっては、本当に「ラストスパート」の時期となります。いよいよ志望校の入試過去問題演習も始まり、そろそろ入試へ向けて目の色が変わり始めてきていると思います。我々講師陣もここからは入試へ向けた「臨戦態勢」に入ってまいります。


一方で、非受験学年の皆様にとっては、新学年へ向けた準備期間ということになります。中学受験へ向けた進学塾では、1月までが現学年での授業ということになります。


秋から冬にかけては、各塾でさまざまなテストが行われます。早稲田アカデミーの必修テストである「小3マンスリーテスト」や小4以上の「公開組分けテスト」は学習した単元からの出題範囲が決まっているテストですが、11月の「全国統一小学生テスト」をはじめとして、12月から1月に実施される模試の多くは出題範囲が設定されていない、いわゆる「総合的な力を試すテスト」となります。現学年での学習状況、現状の学力を客観的に把握するとともに、新学年へ向けた気持ちを高めるという位置付けのテストです。


小学生が受けるテストはそれぞれにいろいろな意味があり、位置付けもさまざまですが、この時期に行われるテストは、学習レベルや学習姿勢を一段階高めるために実施されるものだとお考えいただければと思います。当然、ある程度高いレベルでの出題がされています(難度が高い、応用的な問題が出題される)ので、それを意識しておかないと、「できなかった」「難しかった」という感想だけになってしまうでしょう。時期的にはまだ少し早いですが、10月から新学年までの学習目標として、これらのテストをご利用いただき、そこに向けて頑張る意識をつくっていただくのがよいと思います。


また、これらの模試は「スタートラインとしてのテスト」と考えることもできます。「現学年のまとめ」という位置付けもありますが、新学年へ向けた「スタート」としてお考えいただく方が、より適していると私は考えています。次の学年へ向けた「課題」を見つけて、新学年での学習の方向性をお考えいただくという位置付けのテストと言い換えてもよいでしょう。


先日、デパートから「おせち料理」のパンフレットが届きました。少し気の早い気もするのですが、もうそんな時期なのですね。この年末年始も「ステイホーム」と言われることも予想されますし、ちょっと贅沢をして頼んでみようかと思っているところです。早稲田アカデミーの大きなイベントである「正月特訓」の日程もほぼ決まってきました。「勉強の秋」から「勝負の冬」を意識し始め、ここからの4カ月間走り抜いていかねば、と考えております。

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