四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『12月から1月……』

2017.11.15

「中学受験に向けた学習に取り組む小学生にとって、一年の中で大切な時期を二つ挙げるとしたら?」と問われたら、私は迷わず「夏(7月~8月)と冬(12月~1月)」と答えます。


夏を挙げる理由は、おわかりいただけると思います。年間で一番まとまった学習時間がとれる「夏休み」があるからです。一部の地域や学校では一昔前より短くなったとはいえ、約40日間の夏休みはお子様を大きく成長させる時期です。小6受験学年では受験に必要な学習単元を総復習し、秋以降に「実戦力・得点力」の向上を図るための土台をつくる、非常に重要な時期となります。非受験学年においても、既習内容の復習をするとともに、一段階レベルが上がる秋以降へ向けて、密度の濃い先取り学習を行うための大切な期間となります。


冬休みは期間こそ短いですが、やらなければならないことは夏とそれほど変わりません。むしろ、学習量ではなく学習内容面で考えれば、夏以上に「濃い」学習を進めることが必要です。各学年の総まとめを行いながら、新学年の学習に備えた「橋渡し」的な学習を行っていく時期だからです。


早稲田アカデミーで進めている四谷大塚の予習シリーズカリキュラムの学習難度は、右肩上がりにだんだんと難しくなっていくというよりは、テキストの切り替わりの時期に大きく難度が上がるイメージです。たとえば、国語で扱う文章レベルが「小学校高学年対象」から、テキストが切り替わると「中学生・高校生対象」のレベルに「ポン」とあがるような感じです。当然、その切り替わりの時期となる「夏」「冬」の講習会は、とても重要になります。


さて、このように学習面で大切な冬休みですが、小学生にとってはなかなか学習に集中できない時期でもあります。クリスマスがあり、年末のあわただしさがあり、お正月があり……と過ごすうち、気がつけばやろうと思っていた学習が中途半端なままで終わってしまうということも多いでしょう。逆に塾の講習会があるからといって、クリスマスもお正月も関係なく勉強に終始する冬休みというのも味気ないものですし、私はお勧めしません。もちろん、小6受験生にとっては入試直前の時期ですので、そんなことは言っていられないのですが……。先日、小6生と話をしているときに「クリスマスプレゼントなんて欲しくないでしょ?」と聞いたら、「いや、欲しいです。志望校の合格が」と答えてくれました。


年末年始のあわただしい時期に、密度の濃い学習を行っていくとなれば、しっかりとした事前の計画が必要になります。学習以外の予定も考慮に入れながら、早稲田アカデミーの講習会の日程なども含め、お子様が充実した冬休みをお過ごしいただけるようにお考えいただければと思います。12月には早稲田アカデミー各校舎で「個別面談」が行われ、冬の学習などについて個別にお話しさせていただく機会もありますし、来週の水曜日に予定している「クローバーセミナー」でも、「年末から新年度へ向けて ~現学年の間に行っておきたいことと新学年の準備~」と題して、より具体的なヒントやアドバイスをお話しさせていただくことにしております。よろしければ、ぜひお越しください。

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