四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『やる気につながる4つの感覚①』

2017.10.25

先週実施した『クローバーセミナー』で「内的モチベーションにつながる4つの感覚」についてお話しさせていただきました。セミナー終了時にお書きいただいたアンケートの中にも「4つの感覚の話が参考になった。もう少し詳しく聞いてみたい」という内容のものがありました。また、私が勤務している校舎にも直接お問い合わせ(ご相談)もいただきましたので、今回と次回の2回に分けて、少し詳しく書かせていただきます。


モチベーション(行動に対する動機付け)には「内的」と「外的」の2種類があります。そして継続性・効率性という点においては、自身の内部から生まれてくる「内的モチベーション」の方が効果的であるといわれています(この点に関しては以前の記事にも書かせていただいておりますので、今回は簡単に……)。また、複雑な思考を必要とする問題を解決するためにも、「内的モチベーション」の高さが必要になります。一方で、単純な作業・処理に関しては「外的モチベーション」を高めることでも効果は得られます。


中学受験に限らず、大きな目標を達成するためには、「内的モチベーション」を高めることが大切です。とはいっても、中学受験に向けて「内的モチベーション」が初めから高い小学生はあまりいないと思います。そこで、「外的モチベーション」を活用しながら、徐々に「内的モチベーション」を高めていくように働きかけていくことが必要なのです。


話は横道にそれますが、よくいわれる「やる気」とは、(狭義においては)この「内的モチベーション」を指すものだと私は考えています。「やる気」を「(他者から言われなくても)自分自身から能動的に取り組む意識・意欲」と考えれば、ご理解いただけるでしょう。


今回、書かせていただく「4つの感覚」は、それらを持つことによって「内的モチベーション」を高めることができる「要素」となるものです。お子様をご覧になって、どの「感覚」が不足しているのかをお考えいただけば、なぜ「やる気」が出てこないのかをご理解いただくヒントにもなりますし、そこからどのように対処すればよいのかもお考えいただけることと思います。


さて、その「4つの感覚」とは以下のようなものです。
 その行動に「意味がある」と思えること
 その行動を「自分で選択している」と思えること
 その行動によって「進歩している」と思えること
 その行動を「自分でできる」と思えること


保護者の皆様ご自身の行動と、そこに向かう気持ちをお考えいただければ、なんとなくわかるのではないでしょうか。たとえば、「意味がない」と思うことに対して「やる気」などわいてくるはずはありません。「自分で選択しているわけではなく、誰かにやらされている」ことに対しても同様です。仕方ないから「しぶしぶ」やっているということも多くあるのではないでしょうか。


次回は、この「4つの感覚」を中学受験に向けた学習に置き換えたときに、どのようなポイントがあるのかについて、実際のケースなどにも触れながら書かせていただく予定です。

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