『充実した夏休みになるように』
2018.08.01
7月も終わり、夏期講習会の前半戦も終わりに近づいています。そして、いよいよ夏期合宿です。今年の日程では、明日(8月2日)から小学4年生の合宿がスタートします。合宿の前半日程は小学生、後半日程は中学生となっており、最終日となる8月12日まで、各学年の合宿が長野県の志賀高原、新潟県の苗場で実施されます。私も毎年のことではありますが、合宿に参加して早稲田アカデミー各校舎の生徒たちの指導にあたっていきます。
さて、お子様方はこの夏、どのようにお過ごしでしょうか? 「今年の夏はこうだった」と思えるようなことはあったでしょうか。講習会前半の小3最終授業で「さて、今日で早稲田アカデミーの講習会はいったんお休みになります。次に来るのは8月19日。お休みの間の予定はあるのかな?」と聞いたところ、口々に「沖縄に行く!」「サマーランドに行く!」「山口に行って歴史の勉強をしてくる!」と教えてくれました。
一方で、小6受験生は「勉強中心の夏」を過ごしています。大学受験や高校受験とは少し異なり、中学受験に向けての学習は、「質」だけではなく、ある程度の「学習量」をこなすことも必要です。夏休みは、年間を通じて一番多く「学習量」が確保できるため、小6の夏期講習会カリキュラムはかなりの密度で設定されています。そんな「受験生の夏」もいつか振り返るといい思い出になることでしょう。以前、中学入試をクリアした卒塾生から暑中見舞いのハガキをもらったことがあります。中学1年生の夏に「部活をがんばっています。あんなに勉強した去年の夏が懐かしいです」と書いてありました。
私もふと振り返ると、夏休みの記憶がいくつかよみがえってきます。特に印象に残っているのは、中学や高校ではなく、小学生のころの夏休みです。
たしか小学5年生の夏休み。単身赴任をしていた父親のところに行き、書斎の机で夏休みの課題を広げていたシーンがなぜか記憶に残っています。特別なことがあったわけではないのですが、そのときのテキストの色や、机の上に置いてあった父の文房具などはいまでも鮮明に覚えています。自分の机と比べて、広く使いやすかったからかもしれません。まだその机は実家にありますが、数年前に座ってみたときにも、そんなことを思い出しました。
夏休み前の『クローバーセミナー』でもお話ししたのですが、小6の夏休みに密度の濃いカリキュラムをこなすためには、「夏にがんばった」という経験をそれまで(小5まで)に積んでおくことが必要です。そのために、毎年夏休みの終わりに「夏のまとめ」をお子様と一緒にしていただくことをお勧めしています。もちろん勉強のことだけでなくてもかまいません。というよりも勉強以外のこともたくさん話し合っていただき、「夏の思い出」をまとめてください。その中で、今年の夏の勉強についても触れて、「こんなにがんばった」という意識をお子様が持てるようにしてください。
小学3年生であれば「ホームワーク」という宿題があります。すこし厚めの冊子ですが、毎日コツコツと努力を続けたことで、自分の力で最後までやり通すことができた……。お子様がそんな気持ちになれればよいと思います。そして「来年の夏も楽しみだな。来年もがんばるぞ!」とお子様が思えるようにお話しください。
夏期合宿期間に入りますので、このブログも「夏休み」とさせていただきます。次回の更新は少し先になりますが8月22日(水)を予定しております。皆様も「充実した夏」をお過ごしください。
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