四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『スポーツの秋』

2019.09.27

日に日に秋めいた気候になってきました。空気が澄んで空が高く感じられるようになると、「もう秋だなぁ」と思います。一方でまだまだ日差しが強くて、半袖の方がふさわしい日もあります。長期予報が発表になり、今年の秋冬は平年よりも暖かいようです。これからの季節、空気が澄んでいると月や星がきれいに見えます。天体(月や星座)の学習は、早稲田アカデミーでは小4の一学期から始まります。小3の皆様は来年に向けて、小4の皆様は一学期の学習内容を思い出すために、お子様と一緒に夜空を眺めていただくのもよいのではないでしょうか。


開催されている「ラグビーワールドカップ」や「バレーボール」「プロ野球」「ゴルフ」「陸上競技」、さらには来年のオリンピック・パラリンピックに向けて、テレビでは連日スポーツ関連の番組やニュースが流れています。最近、私自身はまったく運動していませんが(やらなければならないと思っているのですけれど……)、昔はいろいろなスポーツをやっていました。小学生の頃はスイミングクラブで毎日泳いでいましたし、中学生になってからは、水泳を続けながら、テニスやバスケットボールなどもやっていました。そんなこともあって、いまでも興味のあるスポーツ中継は録画して見たりしています。


受験勉強はスポーツに例えられることがよくあります。私もよく生徒や保護者の皆様に、受験勉強をスポーツに例えてお話をさせていただいています。「目標があるからこそがんばれる」「テストは練習試合と同じ」「基礎トレーニングをおろそかにすると結果は出ない」……などなど。最近も話題になっているスポーツ選手の競技やインタビューをテレビで見ながら「やっぱり同じだなぁ」と思ったりしています。


スポーツ番組を見ていて、実力やランキング的には格下の相手が上位の選手やチームに勝つことがあります。相撲でいうと「金星」ということになるでしょうか。そんな場面でよく使われるのが「気持ちで勝った(負けた)」というような表現です。


入試でも同じようなことがあります。第一志望校に見事合格を果たしたのに、次の日に試験があった第二志望校以下の学校で思わぬ不合格という結果に終わるというケースは決して稀ではありません。第一志望校で全力を出し切り、達成感を得てしまうと、次の日に実力を発揮し切れないということはよくあります。そういう面では、試験もスポーツもメンタルがとても大切なのです。


来週の木曜日(10月3日)に実施する今年度第3回目となる「クローバーセミナー」では、「子どもへのコーチング」と題してお話をさせていただく予定で準備を進めています。スポーツの世界におけるコーチは、競技のスキルを上げるだけではなく、メンタル面の強化も非常に重要な役割だそうです。「コーチからは何よりもメンタルの強さを学んだ」「コーチが行わせた基礎トレーニングの反復が、気持ちの強さにつながった」というような話が選手の口からよく出てくるのを聞くと、やはり「うーん、なるほどなぁ」と思います。


中学入試・高校入試において、我々講師と保護者の皆様は、コーチという役割になるのかもしれません。単に知識やテクニックを教えるだけではなく、精神面にも目を向けて、入試という本番で持っている実力を100%発揮することができるように接していくことが大切だと思います。

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