四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『1000号!!』

2021.10.13

このブログの原稿を校正し、ホームページに掲載してくれているのは、早稲田アカデミーの広告宣伝部という部署になります。前回の記事の後で、広告宣伝部の部長から「次回の記事は記念すべき1000号になります」という連絡が来ました。


実はその喜多部長(早稲田アカデミーの呼称で呼んでしまいます)が、このブログをずっと支えてきてくれていました。彼とは、新校として開校する久我山校に私が赴任したときに、新卒社員として着任したときからの付き合いです。彼はその後、いくつかの校舎の校長を歴任した後に本社所属となり、広告宣伝部部長として長く勤務しています。テレビCMや新聞折込チラシ、校舎で使用するパンフレットやポスター、さらにはホームページなどを手掛けている部署であり、その一環として、喜多部長が私にブログ連載を持ちかけてきてくれたのが、今から10年前でした。


それ以来、毎週2回の原稿を、私は彼に送信しています。彼が文章を校正してくれて、ときには内容的な間違いも指摘し訂正してくれて、ホームページに公開してくれています。毎回顔を合わせているわけではないのですが、この10年間、一番近くで仕事をしてきたように思っています。彼がいなければ、このブログがスタートすることはありませんでしたし、10年間、1000号も続けてくることはできませんでした。この場を借りて、謝意を表しておきたいと思います。


この10年間でいろいろなことがありました。多くの生徒や保護者の皆様にも出会わせていただきました。何度も書かせていただいているのですが、私自身は教育心理学の専門家ではありませんし、評論家でもありません。ただ、自身の塾講師としての経験を書かせていただいているだけに過ぎません。書いている内容は、多くの生徒たちや保護者の皆様との出会いのなかで生まれてきたものです。一つひとつの記事の背景には、一人ひとりの生徒がいます。今読み返してみても、その生徒たちの顔が浮かんできます。さらには、早稲田アカデミーの職員たちもヒントを与えてくれました。その全ての皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。


ときには、お読みいただいている方からお手紙が届くことがあります。


「娘の受験が終わってから2年経つのですが、下の子の通塾を考えるにあたって、もう一度早稲田アカデミーのホームページを拝見しました。最近の記事も読ませていただいたのですが、娘が6年生のときに読んでいた記事を読み返して、そのころのことを思い出しました。先生の言葉に支えられて、無事娘は中学生になれました。今、楽しく学校に通っています」


そんなお手紙をいただいたことがあります。直接お会いしたことはない方からのお手紙でしたが、このブログを続けてきて本当によかった、と思えた一瞬でした。


ブログ連載10年、1000号を機に、いくつかの企画が進んでおります。


ここまでの原稿をまとめた書籍を刊行させていただくこととなりました。『中学受験 身につくチカラ・問われるチカラ』と題した本が、11月に新星出版社から出版されることになっています。また、それと併せて毎年実施させていただいている「クローバーセミナー」も、同じテーマでオンライン配信させていただきます。10月18日(月)からWebでご覧いただけるようになるはずです。先日収録させていただいたのですが、相変わらずカメラの前で話すのは苦手です。対面型のセミナーよりも固い印象になってしまったかもしれません。1学期にオンラインセミナーを配信したときには、私が担当している4年生たちがお母様と一緒に見たそうで、「先生は別人みたいだった」と笑われてしまいました。


また、このブログの画面構成も11月よりリニューアルさせていただく予定になっております。現在は、スマホでご覧いただく場合、パソコン上の画面を縮小して表示するようなシステムになっており、文字が小さくて読みにくいと思います。この点を修正し、よりご覧いただきやすくなると思いますので、ご期待ください。


1000号。
正直に言って実感は湧きませんが、いろいろな記事を書かせていただいてきた思い出は残っています。塾講師としての「受験に関する情報」「学習の進め方のアドバイス」といった記事の合間に、その時期に私が感じていたことなどの“軽い”テーマの記事も書いてきました。読み返してみると、毎年クリスマスシーズンには、「サンタクロース」や「イルミネーション」についての記事が残っています。実はそういう記事の方が、お読みいただいている皆様には評判がよいようです。


さて、1000号に際して改めて思うのは、やはり私自身が「一人の講師」であるということに他なりません。今も校舎では3年生と4年生の授業を、日曜日はNNクラスで小6受験生たちの指導を行っております。受験雑誌のコラム記事もこのブログも、私のメインの仕事ではありません。校舎の校長として、講師として、日々生徒たちと触れ合っていることによって生まれてきているものです。


これからも講師として生徒指導に邁進するとともに、その経験を皆様にお伝えしていこうと決意を新たにしております。

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