「満開の桜の下で…」
2025.04.02
早稲田アカデミーでは、昨日4月1日に「入社式」が行われ、私も参列してまいりました。4月としては少し肌寒く、冷たい雨も降り、まさに「花冷え」という気温でしたが、満開の桜の下、新入社員たちはそれぞれ期待と不安を胸に参加してくれていたようです。
私が早稲田アカデミーに入社をしたのは、もう30年以上前のことになります。そのときに当時の社長が話していた言葉を思い出します。「頑張れば頑張るほど感謝され、笑顔になってもらえる仕事はそれほど多くない。進学塾の仕事はその一つだ」という言葉でした。その言葉を信じて、私もここまで生徒たちの前に立ち続けています。このブログも、お読みいただいている皆様の笑顔につながればという想いで書き続けてまいりました。
もう一つ、覚えている言葉があります。「生徒を教えるためには、知識も経験も必要である。そのために自己研鑽を続けなければならない。ただ、知識や経験だけでは、生徒の成績向上・志望校合格につながらないこともある。一番大切なのは、『生徒のために』という情熱だ」……そんな言葉です。
知識や経験の面では未熟でも、「生徒の成績を伸ばしたい」という強い情熱を持った若い先生が、ときに経験豊富なベテランの先生よりも生徒を大きく伸ばすことがあります。社会に出るにあたって、早稲田アカデミーというフィールドを選んだ新入社員たちの胸には、きっと「生徒のために」という強い情熱と決意があることだと思います。私も彼らに負けないように、目の前の生徒たちへの情熱をもって毎日の授業・指導に臨んでいかなければならないと、あらためて感じさせられました。
皆様のお通いの校舎にも、フレッシュな新人職員が配属になるかもしれません。早稲田アカデミーの研修制度はいろいろなところで高い評価をいただき、以前は公教育の教員研修などに導入されたこともあります。新人職員たちはその研修を受けてから生徒指導にあたりますので、ご心配いただく必要はありません。もちろん、その情熱についてはご期待いただいてよいと思います。私も負けないように頑張ってまいります。
さて、小学生の皆様も4月から新しい学年に切り替わりました。進学塾では既に新しい学年となっていますが、学校を含めて正式に「学年の切り替わり」となるのは「4月1日」です。ぜひこの機会に精神的成長を促すように、学年が一つ上がった自覚を持たせられるような接し方をしていただければと思います。
精神的成長と成績の相関関係に関しては、以前にも何度か書かせていただいておりますが、なかなか意図して促すことは難しいものです。ただ、新年(お正月)や誕生日など、お子様にとって「きっかけ」となるタイミングでの接し方で「自覚」を促すことができます。「自覚」が生まれてくれば、成長にもつながってくるはずです。特に学校で新学年を迎えるこの時期には、生活習慣を見直すことなども含めて、さまざまな成長を促す工夫ができると思います。
コロナ禍の2020年、一学期中は学校の休校期間が長く続きました。そのときに、いっそのこと「9月新学期」にするのはどうかという議論が持ち上がったのを覚えている方もいらっしゃるでしょう。以前から、世界標準に合わせて「9月新学期」という話題は議論されています。例えば、G7に名前を連ねている国では日本を除く6か国が「9月新学期」となっています。学問や研究がグローバル化していくなかで、これらの国から教授や留学生・研究生を迎える際に、この期間のズレはひとつの障壁になるようです。逆の場合も同じで、私の父がヨーロッパの大学に交換教授として赴く際も、渡欧する前の4月~7月と帰国後の9月~3月には、日本でゼミや授業が担当できずにいた時期があったようです。そう考えると、「9月新学期」が求められるのもわからなくはありません。それでもやはり、日本においては、「新しい旅立ち」の時期に「桜の花」が咲いているのがふさわしい……とも思ってしまいます。
私の実家に、大きな桜の木があります。母が生まれたときに、祖父が苗木を買ってきて植えた木だそうです。もうかなりの老木になりますが、今年も満開の花を見せてくれました。その桜を見ながら、そんなことを考えていました。
- 2025.04.02 「満開の桜の下で…」