四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『春 ~Spring~』

2025.03.28

早稲田アカデミーの校舎では、春期講習会が実施されています。多くの学年で初日となった3月26日は、とても暖かくなりました。東京の一部地域では最高気温が25度を超える「夏日」となっていましたから、「暖かい」というよりも「暑い」と言った方がよい陽気でした。桜も一気に開花したようです。講習会の授業に半袖で参加してくる生徒もいました。個人的な印象ではありますが、気温よりも日差しの変化に「春」を感じるように思います。明るい日差しのもと、校舎に来る生徒たちの笑顔を見ていると「春だなぁ」と感じます。


英語で春は「Spring」です。たしか中学生のときだったと思うのですが、それを知って非常に季節感に合った言葉だと思った記憶があります。「Spring」を辞書で引いてみると、名詞として「春」「バネ」「泉」「跳躍」と載っています。動詞としては「跳ねる」「湧き出る」のほか、「(植物が)生える、芽を出す」という意味が出ています。なぜ「春」が「Spring」なのかを調べてみたのですが、やはり「草木が芽吹く時期」という意味からきているようです。


日本語の「春」の語源は諸説あるようですが、英語と同じような感覚のものが多いようです。草木の芽が「張る」、田畑を「墾る(はる)」、冬が去り万物が晴れやかに開ける「晴る」、などなど。いずれにしても万物の生命、エネルギーを感じる季節ということができそうです。生徒の様子を見ていても、毎年この時期は冬のころと比較して明るく、元気に授業を受けてくれているように思います。なによりも授業中や前後での「笑顔」が増えているようにも感じています。


そんななかで、まれに表情が曇っているお子様を見掛けることがあります。少し心配になってお母様に電話をすると、やはり「親子ゲンカをした」とか「宿題がうまく回っていない」とか「お友達との関係がちょっとこじれて」とか、お子様の表情に影を差す原因があるようです。せっかくの「春」ですので、明るい笑顔で過ごしていただきたいと思いますし、この時期に明るく元気で新年度・新学年をスタートすることが、この先にもつながっていくことと思います。


春期講習会の授業では、毎年「授業中はしっかりと背筋を伸ばして『顔』を上げて、先生の話を聴こうね」と伝えています。小学3・4年生の場合、塾の授業に初めて参加する生徒も多くいますので、授業の受け方についての話をするようにしています。


うつむいて下を向いてしまっていたり、猫背になっていたりすれば、学習に向かう気持ちも前には向かないでしょう。学習だけではなく、生活全般でも気持ちが落ち込んでしまうはずです。気持ちを高めるために「まずは姿勢から」ということもよくいわれます。姿勢と同じく、表情も暗い顔よりは笑顔でいる方がよいに決まっています。ご家庭でもお子様が笑顔でいられるように、働きかけていただければと思います。もちろん私が言うまでもなく、お子様が笑顔で毎日を過ごすことを一番願っているのは、お父様・お母様でいらっしゃるのは間違いないことだとわかっているのですが。


あと数日で4月になります。早稲田アカデミーでは2月から新学年の授業が始まっていますが、4月からは学校でも「新年度」になります。新しい気持ちで毎日を過ごしていただければと考えています。「春」を感じる時期になると、私は少し明るめの色のネクタイをするようにしています。自分の気持ちも明るくなるように感じます。

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