『新学年になって「初めて」のテスト』
2018.03.07
小学校3年生・小学校4年生の皆さんは、3月10日(土)に「新学年になって、初めての総合回テスト」が実施されます(小5・小6の方は3月11日に実施)。
小学校3年生の方は「マンスリーテスト」として、早稲田アカデミーの校舎(お通いいただいている校舎ではない場合もあります)で行われます。小学校4年生~6年生の方は、四谷大塚主催の「組分けテスト」を四谷大塚指定会場でご受験いただくことになりますので、場所や試験時間など、お間違えのないようにお越しください。早稲田アカデミーでは、これらの「小3マンスリーテスト」「小4~小6組分けテスト」は全塾生の方へ向けた「必修テスト」と位置づけさせていただいております。
さて、小4から小6が対象となる「組分けテスト」は四谷大塚YTnetの名称になっております。「組分け」という表現が使われていますので、このテストで早稲田アカデミーのクラスが決まってしまうというようにお考えになる方もいらっしゃるのですが、実は完全に連動しているわけではありません。四谷大塚YTnetでは、この『組分けテスト』の結果でコースが分かれ、さらにコースごとの組が設定されます。コースは上から順にC→B→Aという順になり(小5・小6はCの上にSコースもあり)、それぞれコースの中に、上から順に1組→2組→……という組が設定されるわけです。この組は、四谷大塚が毎週の単元テストを「日曜テスト」という名称で行っていた頃の名残で、現在は実際にそういう組(教室)があるわけではありません。ランクとかレベルというイメージでご理解いただければと思います。難度別の3コースの中で、さらに上からどれくらいの位置にお子様がいるのかを客観的に把握するものだとお考えください。完全に連動しているわけではありませんが、もちろん早稲田アカデミーでもこの「組分けテスト」は「早稲田アカデミーのクラス分け」の資料としては扱いますので、がんばって受験するようにご家庭でもお話しください。
「マンスリーテスト」「組分けテスト」の試験範囲ですが、直前四週分で学習した単元内容が中心となります。予習シリーズなどの教材にも、「総合」と表記され、復習内容を扱うことになっていますので、お分かりいただけると思います。今回は各学年のテキスト第5回が「総合」となっているはずです。第1回から第4回で学習した単元の総まとめを行う週となりますので、通常の単元学習回(週)とは違った形での授業が展開されます。また家庭学習の進め方なども少し異なります。詳しくは担当講師より連絡があると思いますので、ご確認ください。
「土曜YT講座」をご受講いただいている方は、毎週の「週テスト」と「組分けテスト」の結果の見方に若干の注意が必要です。「組分けテスト」は、一週間だけの狭い学習範囲でのテストと違い、約一ヶ月分の広い学習範囲のテストとなりますので、単に理解できているかどうかだけではなく、少し前のものがどのように定着しているかの度合いをはかるテストという位置づけになります。お子様によって、理解は早いが定着しきれない(抜けてしまうのも早い)タイプと、理解するのに時間はかかるが理解してしまえば定着するタイプ、に大きく分けることができます。どちらがよいというわけではなく、そのタイプによって学習方法などを変えていくことが必要になるのです。
もうひとつご留意いただきたいのは、「土曜YT講座(週テスト)」を受講していない場合です。毎週のテストを受験している生徒は、そのテストで学習内容の定着を図っていますので、「組分けテスト」の結果は総じて高く出てきます。「定着度合い」だけではなく、「テストへの慣れ」や「アウトプットトレーニング」などの面でも、テストで実力を発揮できる状態にあります。逆に「土曜YT講座(週テスト)」を受講していない場合は、授業や宿題で身につけた実力を100%発揮できる状態にはありませんから、「組分けテスト」での結果は実力よりも低く出てきてしまうことが多いわけです。ところが、お子様はそこで出てきた結果(コースやクラス、得点や偏差値)が自分の実力だと思いこんでしまう場合があります。本来の実力であれば、もっと高い結果が出せるのに、「自分はこれくらいなんだ」と思い込み、そこからなかなか抜け出せなくなってしまうことになったりもします。この点はご家庭でもご留意いただければと考えています。
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