四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『サクセスロード』

2018.03.09

早稲田アカデミーが発行している『サクセスロード』という冊子をご存知でしょうか。それぞれの年度の入試報告のような形で、「合格者のインタビューや合格体験記」「合格者名簿(事前に同意をいただいた方のみ実名で掲載)」などを載せた冊子です。今年度はさらに「受験を終えられた保護者の方の座談会」記事の掲載も予定されており、先日その座談会の司会をやらせていただきました。塾の行き帰りのエピソードや、家庭学習の進め方など、いろいろとお話をうかがったのですが、とても参考になることが多く、限られた紙面の中におさまるかどうかが心配になるような座談会となりました。本社の担当部署に確認したところ、現在は原稿がまとまり、デザインの調整を行っている段階とのことですので、3月中旬くらいには皆様のお手元にお届けできるのではないかと思います。


合格体験記に関しては、以前、あるお母様からお話しいただいたことがありますので、少し紹介させていただきます。


「塾から配られる合格体験記には毎年目を通しているのですが、「志望校判定ではずっと悪かったのに最後に大逆転合格をして」とか、「大スランプに落ち込んでいたけれど、先生の一言で一気に立ち直れた」など、なんかドラマみたいなお話しばかりだなって、正直思っていたんです。特に保護者の方のお話しなどは、合格した感動もあって、少し誇張気味かもなぁと。でも実際に体験してみたら、よくわかりました。うちの子の入試も本当にドラマみたいな感じで……。12月から合格発表の日までだけで、長編小説が書けるかもっていうくらいの。もし後輩の受験生ママたちにアドバイスをさせていただくとしたら、「合格体験記はぜひ読むもの」と言ってあげたいです。勇気をもらえますし、壁にあたったときに乗り越えるためのヒントも書かれていますから」


そんなお話でした。私も毎年の中学入試ではいろいろな場面で、泣き笑い、感動させていただいています。ただ、私が見えているのはそれぞれの生徒の塾の中での姿だけです。もちろん成績動向や志望校を選ぶまでの過程、そして入試に臨む気持ち、入試当日や合格発表の日の様子。その一部分は生徒と保護者の皆様と共有させていただいていますが、実際にそれを経験している受験生本人、毎日の生活を共にされているご家族とは「受験にまつわるドラマ」の感じ方は違うものだと思います。それでも毎年大きな感動をいただいていますので、本人や保護者の皆様はさらにさらに大きなドラマを経験されていることでしょう。その気持ちの流れや毎日の生活は、言葉にすることも難しいものかもしれません。


これから過ごす6年間を自分で決める、それが中学受験をする一つの意味だと考えています。保護者の皆様の支えもあり、我々講師もサポートさせてはいただきますが、最後の最後は一人で試験を受けることになります。それは12歳にとって大きな試練であることは間違いありません。その結果としての「合格」。そしてそこに至る過程。そこには受験生本人が「主人公」であるそれぞれのドラマがあるのです。それは単に「進む学校を決める」ということ以上に、お子様の将来にとって大きな体験・経験となるはずです。


これからお届けする『サクセスロード』も、ぜひお子様とご一緒にお読みいただければと思います。

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