『夏の終わりに……』
2018.08.29
まだ続いている学年もありますが、小学生の多くの学年で「夏期講習会」が終了いたしました。私が小学生だったころ、首都圏のほとんどの学校では8月31日まで「夏休み」だったのですが、最近では授業時間数の関係で、8月25日前後から新学期となる学校が増えてきています。
早稲田アカデミーの「夏期講習会」も、それに合わせて「午前・午後」の授業は8月25日で終了し、27日からは夕方以降の時間帯で授業を実施しています。とはいえ、錦糸町校の近隣には夏休みがまだ続いている学校もあります。そういう学校に通うお子様は、午前中から「自習室」に来て勉強に取り組んでいることもあります。
また、8月25日(土)には「夏の終わりのテスト」として、小学3年生で「小3サマーチャレンジテスト」が、小学4年生で「小4トップレベル模試」が実施されました。「チャレンジ」「トップレベル」という言葉からもご想像いただける通り、内容の難しさに加えて問題量も多く、「思考力」と「処理能力」が問われる、かなり難度の高いテストでした。私は池袋サンシャインで「小4トップレベル模試」終了後の解説授業を行ったのですが、生徒たちは楽しそうに授業を受けていました。保護者会でもお話しさせていただいた通り、お子様が「難しい問題を考えるのが楽しかった」と感じられることが大切だと思います。今回のテストへの挑戦が、そういった気持ちをつくるきっかけになってくれればと考えています。
夏休みが終わって、お子様方に一番感じていてほしいのは「『夏にがんばった』という満足感・充実感・達成感」です。そのために、夏の終わりには、自分の過ごしてきた夏休みを振り返る時間をとっていただくことをお勧めしています。「夏の学習計画表」の毎日の評価を見ながら、夏休みに続けて学習してきた宿題(「ホームワーク」や「日々の算数」など)を見ながら、さらには講習会の授業で使ったテキストやノートを見ながら、この夏に学習した内容に関してお子様とお話ししてみてください。その際には「あれができなかった」「これがちゃんとやれていなかった」というマイナス面ではなく、「こんなにがんばった」「宿題が全部終わったね」というプラスの面を強調していただくとよいでしょう。そこで感じた「満足感・充実感・達成感」は、9月以降の「勉強の秋」へ、さらには来年の夏の学習へとつながっていくはずです。
私はこの夏も、授業に「全力投球」していました。もちろん、学年やクラスによって指導スタイルは変えていますが、やはり「夏」は少し厳しめに、密度を高めて授業を行いました。小3の算数では学習内容の定着に加えて、「授業の受け方」を一段レベルアップすることを目的に「ノートをしっかりと書く」というテーマを定めて指導しました。丁寧に、きれいに書くだけではなく、ある程度のスピードをもって「板書を写す」、というところから行いました。生徒たちも真剣に取り組んでいました。
早稲田アカデミーの授業は「私語のない緊張感のある授業」です。特に「夏期講習会」では、夏休みという解放感から、ともすれば「はじけて」しまう生徒もいますので、授業の際は「緊張感のある雰囲気」を保つようにしています。といっても、笑顔が全くない、背筋をピンと伸ばして受ける授業、というわけではありません。「緊張して」授業を受けていると、先生の話していることが、なかなか頭に入ってこないものです。お子様一人ひとりが「緊張して」授業を受けているということではなく、教室全体に「緊張感があり」、先生の話していることに対して真剣に取り組んでいるという状態を「緊張感のある授業」と表現しているわけです。
また、「私語」は「講師の管理外のフリートーク」と位置づけています。たとえば、隣の生徒と授業に全く関係のない「おしゃべり」をしているような状態です。逆に、授業に関係する内容であれば、笑い声が起こるような場面や、活発な意見が飛び交うような場面を講師の方がつくることもあります。ドッと笑い声が起こっても、次の瞬間テストが始まれば一気に集中して取り組む、真剣に問題に取り組んでいるときには一切声が聞こえず、鉛筆を走らせる音だけが響く……そんな授業をイメージしていただければと思います。
この夏も、早稲田アカデミーの各校舎で、そんな授業が展開されていました。この夏のお子様一人ひとりの頑張りが、きっと秋に成果となってあらわれてくるはずです。ぜひ、これからのお子様にご期待ください。
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