四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『梅雨入り』

2019.06.07

今週末に「梅雨入り」しそうだとの予報が出されました。関東甲信越地方の梅雨入りは例年6月8日ごろということですので、ほぼ「例年並み」というところでしょうか。一方、同地方の梅雨明けの平均は7月21日ごろだそうです。気持ち的には、早くじめじめとした季節が終わって、からりとした夏がきてほしいとも思うのですが、貯水量や農作物などのことを考えると、やはりある程度まとまった雨も必要でしょう。


さて、梅雨が明けるといよいよ夏休み。すでに早稲田アカデミー各校舎では、夏期講習会・夏期合宿の申し込みが始まっています。小学生にとっての夏休みは特別なもの。いろいろなことに挑戦したり、勉強に打ち込んだりできる時期であり、旅行やプールなど楽しいイベントも盛りだくさんでしょう。それらを通じて、子どもたちが年間で一番大きく成長できる時期になるはずです。充実した夏休みを過ごすためには、早めにいろいろと計画を立て、準備をしておくことが必要になるでしょう。


夏休みに小学校から出される宿題で、一番時間と労力がかかるのは自由研究ではないでしょうか。いろいろな研究テーマを聞いたことがあるのですが、比較的多いのが「天気や気候」に関連するものです。身近なので調べやすいということもあるでしょう。以前担当していた生徒で、「自分の住んでいる東京とおばあちゃんの住んでいる地域の気温変化」について調べた研究を見せてもらったことがあります。昼間と夜の気温を定点観測し、その気温差に関して考察した内容でした。とてもよい研究だったのを覚えています。


梅雨も、研究テーマのひとつになるように思います。「なんで6月から7月は雨が多いんだろう?」「梅雨ってなんであるのかな?」「テレビでは『北海道は梅雨がない』って言っていたけどどうしてかな?」……そんなことをお子様が口にしたら、「ちょっと調べてみれば? 夏休みの自由研究にもいいかもしれないよ」とお話しいただくとよいかもしれません。


小学生の夏前の保護者会では、よく「夏の学校の宿題はなるべく早めに終わらせるようにしてください」とお話ししています。小6受験学年の夏は、夏期講習会・夏期合宿の期間には学校の宿題に手をつける余裕はありません。なるべく早くから進めておき、できるものは講習会が始まるまでに終わらせておくのが、受験学年の夏の一つの大きなポイントです。小6になってからだけではなく、非受験学年の間にそういった習慣をつけておくこともお勧めしています。


宿題の中でも「算数のドリル」などは学校で配られてからでなければ始められませんが、「自由研究」は(課されることが決まっているのであれば)早めに始めることができる課題のはずです。研究そのものは夏休みに入ってからにするとしても、「何を研究するか」といったテーマを決めるのは、今の時期からでもできるでしょう。せっかく「自由に研究する」という課題なのですから、お子様自身が興味を持ったり疑問に感じたりしたものをテーマにする方が、楽しめるでしょうし、結果として学力の向上や思考力の育成にもつながるはずです。そのためには、保護者の皆様がお子様と、いろいろなことについて会話をすることが大切だと考えています。

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