四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『学校がお休みの間に……③』

2020.03.11

新型コロナウイルスに関しては、依然として予断を許さない状況のようです。早稲田アカデミーでは3月の初めから授業をお休みさせていただいておりますが、来週以降に関してはお子様方の学習面も考慮して新たな対応をさせていただく方向で検討をしております。3月16日以降の対応については、HP内でもご案内してまいりますし、お通いの校舎からの郵送物でもお伝えしてまいりますので、そちらにてご確認ください。


お子様が校舎に登塾される際には、校舎でも「職員の検温やマスク着用」「備品の消毒」などに万全の注意を払ってまいりますが、ご家庭におきましても「登塾前の検温」「手洗い・うがい」「マスク着用」などの対策をお願いいたします。


このブログでは、前々回から学校が休校になっている期間に、4月以降につながるご家庭での過ごし方に関してのアドバイスを書かせていただいております。まだご覧になっていらっしゃらない方は、よろしければお読みいただければと思います。今回は「その③」として、ご家庭での早稲田アカデミーカリキュラム以外の「学習」について。


学校がお休みになってから一週間以上が経過し、お子様方も時間を持て余しているところではないでしょうか。「はじめはゲームに夢中になっていたのですが、最近はゲームにも飽きてきたようで……」というお話をあるお母さまからいただきました。私からは「せっかくなので読書でも……。もしくは映画を見たりするのもよいかもしれません」とアドバイスをさせていただきました。


「国語の学習」という視点だけで考えると、言葉や文章に触れるという意味で「読書」をおすすめしたいのですが、もう少し視野を広げてみると映画やドラマをご覧になるのもよいと思います。


以前にも書かせていただいたのですが、これからの将来に必要となる力として「協働力」という言葉があります。「一人の天才が成果を上げる時代」から「能力の高い個が集まったチームがより高い成果を生み出す時代」へと移り変わる中で、「チームとして協力して働く力」が必要とされているということのようです。この「協働力」の土台となるのが「他者を理解すること」といわれています。自分とは考え方が違う人間を理解・許容する中で、自分自身も成長し、一方で自分の意見をしっかりとつくり上げ、それをきちんと伝えていく……そんなイメージでしょうか。


そういった視点に立って、自分とは生活環境や文化が異なる人間の理解につながるような読書や映画・ドラマの鑑賞などをこの期間に進めるのもよいと思います。アニメなどでも良質な作品はあると思いますが、単純にストーリー展開の面白さだけではなく、登場人物の心情なども考えさせられるような作品に触れていただければと思います。お子様の精神的な成長段階にもよりますので、一概にこんな作品をというのはおすすめしにくいのですが、海外の小学生が主人公のものなどもよいかもしれません。また、映画やドラマを見たあとで原作を読んでみるというのも、読書が苦手なお子様には本に触れるひとつのきっかけになるはずです。


休講期間中の家庭学習について、各校舎から「学習指示」なども差し上げていることかと思います。また教材やテストもお送りさせていただいていると思いますが、それらをすべてこなしても時間的な余裕はあると思います。そんな中でもうひとつおすすめしたいのは、お子様自身が「興味をもって『調べる』研究学習」です。理科的なものでも、社会的なものでもかまいませんので、興味がある分野を掘り下げて調べてみるという「研究学習」を行ってみてはいかがでしょうか。夏休みに小学校から宿題として出される「自由研究」の土台になるかもしれません。

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