四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『我が子の才能をのばす方法、つぶす方法』

2018.10.31

いよいよ、土曜日(11/3)に「全国統一小学生テスト」が実施されます。早稲田アカデミー各校舎においても、多くの塾生、さらには普段早稲田アカデミーにお通いでない方にもお申し込みいただいており、当日の準備を進めているところです。


「全国統一小学生テスト」は、普通の小学校で行われているテストとは異なり、満点を取るのは難しいテストになっています。単なる「知識」や「処理能力(正確性・スピード)」などが問われる出題だけではなく、「思考力・発想力・応用力」といった力が試される問題が多く出題されているので、一般的に難度が高くなっています。例年、「習っていない問題が出た」と言うお子様もいらっしゃいます。「習っていない」というよりも、「いままで経験したことがない」というのが正しいのですが、「見たことがない=知らない=習っていない」という表現になってしまうようです。算数を例にとると、計算方法などは各学年の学習指導要領で習っている範囲から(原則として)出題されています。その点から言えば「習っている」はずの問題なのです。しかし、「初めて見る問題をその場で考えて解く」という経験をしたことがないお子様は、苦戦してしまうかもしれません。


そんな「見たことがない問題」が出てきますので、お子様には「難しいと思った問題は後回しにして、できる問題から解きなさい」というアドバイスを、テスト受験前にしておいていただくのがよいでしょう。全体として、一般的な小学生にとっては問題量も多く感じられるはずです。時間内に「いまの力」を100%発揮するためにも、途中でつまずいてしまって、できるはずの問題に手がつかない、という状態はつくらないようにしてあげることが必要です。


さて、今回の記事の題名「我が子の才能をのばす方法、つぶす方法」は、全国統一小学生テストの当日に各校舎で実施する「小1~小3生対象の保護者セミナー」のテーマとなっています。「全国統一小学生テスト」の主役はあくまでお子様ですので、保護者セミナーはある意味「脇役」ではあるのですが、「これからの学習をお考えいただく『きっかけ』」として、ぜひご参加ください。


全国統一小学生テストは、もちろんお子様の「現在」を把握することができるものです。とは言っても、それはお子様の「実力」とか「能力」という本質的な力の把握ということにはならないはずです。先にも書きましたように、小学生にとって「見たことがない」問題は、「知らないから難しい=できない」と短絡的に考えてしまいがちです。そういった問題に触れたことがあるかないかという経験の差が、成績の差となって出てきてしまうとお考えください。言い換えれば、そこまでの学習環境が結果に大きく影響することになるわけです。その点を考えると、単に得点や偏差値だけを見るのではなく、どの問題でどのように得点できているのかといったような部分を「正答率」なども含めてご覧いただくことが必要になります。さらに、このテストだけで完結するのではなく、そこからどのような学習につなげていくのかを保護者の皆様にはぜひお考えいただきたいと考えています。そういう意味において、「全国統一小学生テスト」は「きっかけのテスト」といわれることがあります。


そして、お子様のこれからの学習をお考えいただくためには、お子様の「現状」の把握だけではなく、お子様を取り巻く現在の環境、さらにはこれからの社会がどうなっていくのか、という点もお考えいただくことが必要になるはずです。今回のセミナーはそういった点を含めて準備しております。お子様がテストをご受験いただいている時間帯に各校舎で行われますので、ぜひご参加いただければと思います。

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