四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『勉強の時間でしょ!?』

2019.06.12

「いつまでゲームやっているの、もう○時過ぎているわよ! 宿題やらなくていいの?!」
「もう……! いまやろうと思っていたのにぃ……」


よくご家庭で交わされる会話ではないでしょうか。小3・小4くらいまでであれば、まだ素直だったり、問題を解くことを楽しく感じたりもしますので、比較的順調に家庭学習を始めるお子様も多いと思います。ただ、高学年になってくると、なかなかスムーズに家庭学習を始められなくなることも多くなってきます。保護者の皆様からもよくご相談をいただく内容です。学習計画をつくり、その計画通りに進めていくためのポイントとして、よくお話しするのは「決まった時間になったら、決まった場所に座って……」というルールです。ところが、なかなかこの「決まった時間になったら」というのが難しいのです。


「いまやろうと思っていたのに」という言葉を使うお子様がよくいます。そう言われてしまうと、「だったら、もう少し待てばよかったかしら……」と思う保護者の方もいらっしゃるかもしれません。もしくは「そんなのウソだわ」と思う方もいるかもしれません。中には勉強を始める時間を忘れていて、「あっ!」と思いながらもそう言ってしまうお子様もいるかもしれませんが、多くのお子様はきっと「いまやろう」と思っていたのは本当のことなのだと私は思います。ただ、そう思っていても、なかなか行動に移すことができない……。それが実態なのではないでしょうか。


学習時間が決められているとして、その前後になれば「やらなければならないなぁ」という気持ちになるのは当たり前のことです。しかし、それを行動に移すのには覚悟がいります。特に苦手な科目の学習や難しい問題に取り組まなければならない場合、そこには大きなエネルギーが必要になるものです。俗にいう「お尻が重い」状態なわけです。そこで見たいわけでもないテレビの前にぼーっと座っている、というような状態になってしまっているのでしょう。


そういった状態のときには、やはり親からの一言が後押しになるものです。「いまやろうと思っていたのに」と言われたとしても、背中を押すために声を掛けてあげることは必要でしょう。精神的に成長してくれば、なかなか気持ちがのってこなくても、自分から「よし、やるぞ!」と気持ちを切り替えることができるようになっていきますが、小学生の段階ではなかなか難しいはずです。きっかけをつくってあげることも、親のひとつの役割だとお考えください。


「いまやろうと思っていたのにぃ」とお子様が言ってきたときには、にこやかに笑顔で「そうだと思っていたから、教えてあげたのよ」と答えてあげてください。

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