『塾弁』
2019.06.14
校舎で時間があるときは、いろいろなクラスのお弁当時間に教室の「見回り」をしています。ふざけ過ぎている生徒がいないかなどを確認するとともに、生徒たちとコミュニケーションを図っています。当たり前ですが、全クラスの授業を担当することはできませんので、そういった時間にクラスや生徒の様子を確認すると同時に、「校長先生」として生徒たちと会話をしているわけです。
保護者の皆様は、「塾でのお弁当時間」についてどんなイメージを持っていらっしゃいますでしょうか。前半の授業の復習や、後半の授業のテストに向けてテキストを広げて黙々と口を動かしている……、そんなイメージでしょうか。受験学年の秋以降はそんな様子のクラスもありますが、それ以外は総じて楽しい雰囲気で食事をとっています。前半と後半の授業(早稲田アカデミーでは「前コマ・後コマ」と呼んでいます)の間の気持ちを切り替える時間でもありますし、なによりも「食事時間」ですから、楽しく食べてほしいと私は思っています。
私が教室に行くと、生徒たちはいろいろなことを話してくれます。勉強のことよりも、それ以外のことが多いのですが、やはり一番はいま食べている「お弁当」についての話です。以前、小学校4年生のクラスでお弁当時間にアンケートを実施してみたことがあります。あくまで、そのときのそのクラス内(約20名程度)でのことですので、一般的な意見とは言えないと思いますが、せっかくなのでご紹介させていただきます。
Q1:『お弁当のご飯は白いご飯(味がついていないご飯)と、味がついているご飯、どっちがいい?』
白いご飯がよいと言った生徒は、全体の3分の1程度でした。3分の2は味がついているご飯を選んだわけですが、「ふりかけをかけるのはどっち?」と聞かれたので、「味がついている方にしよう」と言ったせいもあるような気がします。確かに、ふりかけを持ってきている生徒が多いようでした。使わないこともあるけれど、おかずがなくなったらかけて食べる、という生徒も多かったです。「どんなふりかけが好き?」という問いかけに、「ゆかりごはん!」と答えた生徒がいて、ちょっと驚いていたら、「ぼくも!」「わたしも!」と、けっこう「ゆかりごはん」の人気は高かったです。私が小学生だったころ、「ゆかり」はあまり食べた記憶はないのですが……。
Q2:『お弁当にデザートがいつもついている人は?』
これも約3分の1の生徒が手を挙げました。「たまにつく」「頼めばつけてくれる」という生徒も含めると、けっこうたくさんの生徒がデザートを食べているようでした。デザートの中身も聞いてみたところ、やはり圧倒的にフルーツが多かったのですが、ゼリーや果汁グミというようなものもあり、なかには「マカロン!」という声も上がっていました。デザートではありませんが、パックの野菜ジュースなどを持ってきている生徒も何名かいました。
Q3:『授業が終わって、家に帰ってから何か食べる?』
小4生の授業が終わるのは20:35ですが、家に帰ってから何かを食べているかどうかを問いかけてみました。半数ぐらいの生徒が「何か食べる」という答えでした。もう一度ごはんを食べるという生徒もいましたし、フルーツを食べるという生徒もいました。おかずだけ食べるという生徒もいましたが、意外に多かったのが「味噌汁(スープ)だけ飲む」という生徒でした。確かに、お弁当を食べたあと、ただのんびりしているだけではなく、授業を受けているわけですから、お腹が空くこともあるでしょう。ただ、時間を考えるとあまりたくさん食べたり、お腹にもたれるものを食べたりするのは避けるべきでしょう。胃にもよくないでしょうし、肥満も心配です。お子様の体質にもよると思いますが、味噌汁(スープ)だけを飲むというのはよいのかもしれないと、思いました。
今回は、学習とは直接関係のない記事ですが、こういった毎日の生活もお子様方の成長に大きく影響していると、最近考えることが多くなっています。
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