四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『成長をうながすための「刺激」』

2019.07.24

早稲田アカデミー各校舎では、夏期講習会の真っただ中です。標準日程では、昨日から小学校4年生の講習会授業が、明日から小学校3年生の授業が始まる予定です。夏にがんばるお子様を応援してあげてください。


今回は、お子様の「夏の成長」について触れさせていただきます。
先日行った『クローバーセミナー』で、夏はお子様が大きく成長する時期であること、精神的成長を保護者の方が意識すること、そして精神的に成長させるために意識すべき3つのキーワードについてお話ししました。そのキーワードとは、「自覚・刺激・環境」の3つです。「夏休み」という点を考えて、今回は「刺激」というテーマで書かせていただきます。


お子様にとって一番大きな「刺激」となるのは、自分自身が経験したことがないものに触れたときでしょう。もちろん、「初めて」であればどこでどのような体験をしてもよいというわけではありません。お子様にとって効果的な体験や経験になるかは、お子様自身の成長段階によっても左右されるように思います。


例えば、夏休みには映画を見に行く方も多いと思います。いままではアニメしか見ていなかったお子様が、初めて少し大人向けの映画を見ることになれば、それは「刺激」につながるでしょう。もしくは映画ではない「お芝居」や「ミュージカル」の舞台を初めて見れば、それも大きな刺激となるはずです。しかし、その映画や舞台の内容がお子様にとって理解が難しいものだったとしたならば、期待ほどの効果は得られないのはご理解いただけると思います。お子様にとって「初めて」の体験や経験を、ぜひこの夏に……と思うのですが、どのような体験を選ぶかは保護者の皆様の大きな役割だと考えています。


「刺激」という点でもう一つ大きな要素は、「人」からの刺激です。いままでに触れたことがない考え方を知ることができるという点で、いろいろな「人」との会話は、お子様の成長にとって大きな効果があるはずです。例えば、お父様やお母様のご実家に帰省されたときの、自分とは住んでいる場所や年代が違う親戚などとの会話などからも「刺激」を受けることができるはずです。


単に「刺激」を受けるだけではなく、人との触れ合いは「視野を広げる」ことにもつながります。私立中学や高校で実施されている海外への修学旅行などでも、ただ観光名所を回るだけではなく、ホームステイやファームステイなどを通じて、現地の方と触れ合うことで成長をうながすようなプログラムが組まれています。海外からの留学生を積極的に受け入れている学校も、外国文化やその根底にある考え方などに触れることで、在校生が「刺激」され、さらに視野を広げることを意図して実施されているようです。


私自身の経験でも、さまざまなバックボーンや考え方を持った方と触れ合うことは、自身の成長や意識の変化につながるように感じています。実は小学生・中学生という時代だけではなく大人になっても、「人から学ぶ」という意識を持つことは大切だと思います。その根底にあるのは、やはり成長期の経験にあるようにも思うのです。


充実した「夏」にするために、また成長する「夏」にするために、さまざまな体験や、さまざまな人との触れ合いを、お子様に経験させてあげてください。

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