『夏の学習成果』
2020.08.07
今年の関東地方の梅雨明けは、8月に入ってからでした。7月中は雨の日が多く、気温も上がらないままでしたが、梅雨明けしたとたんに、夏らしい日差し、夏らしい気温になってきました。夏期講習会に参加している生徒たちの顔も、夏にふさわしい明るい表情になってきたように思います。
さて、早稲田アカデミーでは明日、小学校3年生を対象とした「サマーチャレンジテスト 」が行われます。通常授業や講習会のカリキュラムからの出題ではなく、「チャレンジテスト」の名前からおわかりいただけるように、「考える力を試す総合問題」という出題になります。ただ、私の担当している小3クラスの生徒たちは、「チャレンジテストがあるから、講習会もがんばる!」と言って、真剣に授業に取り組んでいます。
小学校4年生以上の学年では、8月末に四谷大塚の「公開組分けテスト」が実施されます。こちらのテストは各学年の予習シリーズ上巻の学習単元からの出題となりますので、「夏の学習成果」を試すテストとして位置づけられています。夏期講習会の前半も終わりに近づき、夏期集中特訓期間にさしかかりますが、「夏の目標のテスト」という点について、ご家庭でももう一度お子様とお話しいただき、ここからの学習につなげていただければと思います。
「夏の成果を試すテスト」となると、保護者の皆様も結果が気になるところでしょう。「夏にがんばった分だけ、きっと成績も上がるだろう……」そのように期待される方も多いと思います。早稲田アカデミーの夏期講習会や夏期集中特訓でがんばった生徒は、もちろん学力は確実に伸びているはずです。しかし、その結果が「夏の終わりのテスト」で数字として表れるかどうかは、お子様のタイプによっても違いますし、当日のテストによっても変わってくるものです。また、偏差値に関してだけいえば、相対評価(他者との比較によってつけられる評価)となりますので、同じように夏にがんばったお子様が受けるテストと考えると、大きな変化はないのが一般的です。逆に偏差値が大きく変わっていなければ、学力は着実についてきているとお考えいただいてもよいでしょう。夏休みに一生懸命がんばっているお子様の姿をご覧になっていた保護者の皆様は、結果が数字としてすぐに出てこないと不安になったり、努力をしていたお子様がかわいそうに思えたりするかもしれません。しかし、がんばった成果は必ずお子様の中に蓄積されているはずです。
一方で、保護者の皆様が「結果の数字だけで判断・評価する」のはよいことではないとご理解いただいていたとしても、お子様はやはり結果が気になるものです。結果が思うように出なかった場合、「夏にあんなにがんばっていたのに……」と学習に対するモチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。そういったときには、数字だけではなく答案もしっかりご覧いただき、一学期よりもできるようになっている点を評価してあげてください。「一学期にはミスが目立った国語の知識ができていた」「一学期よりも空欄が少なくなっていた」……きっとそんなところが見つかるはずです。
お子様それぞれにとって、この夏の克服課題は異なっているはずですから、一学期と比較して「成長した部分」も違うはずです。「算数の計算ミスをなくす」というような直接得点や結果に反映される課題を中心に学習してきたお子様であれば、比較的早く結果に表れるはずですので、夏の終わりのテストでも成長がみられるでしょう。しかし、「国語の文章を精読する」というような課題を設定していた場合、なかなかすぐには数字としての結果につながらないこともあるはずです。
セミナーなどでもお話しているのですが、「夏の成果」として一番大切なのは、夏が終わったときに「お子様自身が夏にがんばった」という気持ちを抱くことです。今年の夏は新型コロナウイルスの影響で、例年とは異なる部分が多くありますが、8月の残りの期間、お子様が前向きな気持ちでがんばれるように応援してあげてください。私たちも、「夏期集中特訓」「夏期講習会後半」でしっかりと指導してまいります。
「夏期集中特訓」の期間中、早稲田アカデミーの各校舎の営業はストップいたします。詳しくはそれぞれの校舎からのご案内をご確認ください。私も「夏期集中特訓業務」に「集中」して取り組んでまいりますので、お盆明けまでブログ記事の更新はお休みとさせていただきます。次回は8月19日(水)の更新を予定しておりますので、ご了承ください。
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