『オンラインクローバーセミナー① ~子どものやる気を引き出す~』
2020.10.07
例年、一学期中に2回、二学期中に2回の計4回実施している「クローバーセミナー」ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止をさせていただいておりました。一学期中には「二学期になれば……」と考えていたのですが、まだまだ会場にお集まりいただいての開催は難しいということから、映像で配信することにいたしました。二学期に全3回、10月・11月・12月の配信を予定しております。詳細は、早稲田アカデミーのホームページ上に10月19日(月)に公開される予定です。簡単なお申し込み(視聴登録)が必要になるそうですが、よろしければご覧ください。
10月のセミナーでは、「子どものやる気を引き出す」と題して、学習に向かうお子様の気持ちと、それを支える保護者の皆様の接し方に関してお話しさせていただきます。
「中学入試における親の役割はなんですか」というご質問をいただくことがあります。成長途上にある小学生のお子様が、大きな壁に立ち向かうのが「中学入試」ですから、親の役割はいくつもあると思います。「生活面・体調面の管理」、「志望校の選定」、「学習のペースメーカー」……さまざまなものが思い浮かんできます。その中でも非常に大事なものとして、私は「精神面でのサポート」を挙げています。学年や時期によっても異なりますが、一番大切な役割であると考えています。その中でも「中学受験に向けたやる気」をつくる、さらには「毎日の学習にやる気をもって取り組む」というポイントで10月はお話しさせていただく予定です。
全体では3部構成となっています。第1部では「2つのモチベーション」と題して、「外的モチベーション(外的動機付け)」と「内的モチベーション(内的動機付け)」について触れさせていただきます。一般的には「内的モチベーション」の方が、「効果が高く、継続する」と言われていますが、小学生の場合(特に非受験学年の場合)、初めから高い「内的モチベーション」がつくり上げられているわけではないでしょう。いかにうまく「外的モチベーション」を活用し、「内的モチベーション」につなげていくか、という話をさせていただく予定です。
第2部では「モチベーションの継続」をテーマとしております。中学受験へ向けた学習をスタートするときに、モチベーション(やる気)を高めるのはそれほど難しいことではないでしょう。しかし、そのモチベーションはだんだんと薄れていくのが一般的です。常に高いモチベーションを維持し続けること、さらにはモチベーションを継続的に高めていくこと、それは非常に難しいことなのです。「難しい」というよりも「不可能」といってもよいかもしれません。ではどうすればよいのでしょうか?解決のためのヒントをお話しできればと考えています。
最後の第3部では、「毎日の学習におけるやる気のつくり方」をテーマにお話しします。「勉強する時間になっても、なかなかスタートできない」「机の前に座ってはいるけれど、集中しきれていない」、そんなご相談をいただくことが多くなっています。どのように働きかければ、お子様が家庭学習に「やる気」を持って取り組めるのか、そんなヒントやアドバイスをお話しさせていただく予定です(前回の記事で触れさせていただいた「ズーニンの法則」もご紹介するつもりです)。
もちろん、「モチベーションの高め方」も「モチベーションの維持」も、さらには「上手な家庭学習への取り組み方」も、お子様の性格やタイプによって、また置かれている状況や環境によって、異なることが多いはずです。この言葉を使えば必ずお子様のやる気が高まるという「魔法の言葉」があるわけではありません。ただその「接し方」や「かける言葉」をお考えいただくときの「ヒント・アドバイス」として、私のいままでの経験からお話しさせていただきます。少しでも皆様のお役に立つことができれば幸いです。
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