『テストの目的 ~全国統一小学生テストへ向けて~』
2020.10.28
来週の火曜日(11月3日「文化の日」)に「全国統一小学生テスト」が実施されます。すでにお申し込みいただいた方も多いと思います。先日、小3クラスの授業で「勉強の全国大会だから、負けないようにがんばろう!」という話をしました。私のクラスに6月の「全国統一小学生テスト」で上位に入り「決勝大会」への進出を決めた生徒がいたのですが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で「決勝大会」が中止となってしまい、とても残念そうにしていました。今回はその「リベンジ」ということもあり、張り切っています。私も個人的に期待しているところです。
さて、テスト当日は、早稲田アカデミー各校舎からお渡ししている「受験用二次元コードシール」と筆記用具だけをお持ちいただければご受験いただくのには問題ありません。小3以上の方は、マークシート形式での解答となりますので、HBかBの鉛筆を忘れずにお持ちください。
小学生のためのテストにはいろいろな目的があります。中学生以上を対象としたテストの大きな目的は、「現状の学力を測り、試す」ということになるのですが、小学生のテストはそればかりではありません。
小学校6年生になると志望校判定のための模試が実施されます。四谷大塚が主催するものであれば「合不合判定テスト」「学校別判定テスト」というテストがありますし、早稲田アカデミーでお申し込みできるものでは「合判模試(首都圏模試センター)」といったものもあります。これらのテストは、中学生以上のテストと同じ「現状の学力を測り、試す」ということが主目的になり、結果を分析することで、今後の学習指針を考えるために活用していくものになります。
一方、テストを受けることそのものが「学習内容の定着」につながり、直接的に学力向上・成績向上に効果があるテストもあります。早稲田アカデミーの小4で実施している「カリキュラムテスト」や四谷大塚の「週テスト」(早稲田アカデミーの土曜YT講座)のような、毎週(もしくは隔週)の単元テストがこれにあたります。テストを受験することで学力が伸びるメカニズムに関しては、以前の記事でも触れさせていただいたことがありますので、ここでは割愛させていただきますが、より難度の高い問題を自分で解けるようになるためには、単元テストが必要なのです。早稲田アカデミーのNN志望校別コースで実施している「確認テスト」も、この目的を持ったテストになります。
一方で、塾の毎回の授業時に実施される「漢字テスト」や「計算テスト」にはまた別の意味があります。家庭学習にしっかり取り組ませる、授業に向かうモチベーションを高める、集中させるといった目的などのために実施しているのです。
さて、今回の「全国統一小学生テスト」を受験する大きな目的は「学習へ向かうきっかけ」ということになるでしょうか。出題される問題は多岐に渡りますし、受験される方の学習状況や背景もさまざまです。非常に大きな範囲で考えれば「いまの実力を測る」ということも言えるのですが、それよりもこのテストを受験することを「きっかけ」として学習に対する前向きな気持ちをつくるものとお考えいただければと思います。四谷大塚の予習シリーズカリキュラムで学習されている方も、テスト内容はカリキュラムと直接の関係はありません。加えて、小学校での学習内容とも異なっています。「学力の全国大会」として、全国のライバルたちと同じ時間に同じ問題で競い合う、そんなイメージで楽しんで受けていただければと思います。
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