四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『夏の終わりに』

2021.08.18

「お盆休み」期間が終了し、早稲田アカデミー各校舎では夏期講習会の後半授業が始まっています。
新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大している中で、早稲田アカデミー全校舎ではさらにレベルを上げた対策を実施しています。「早稲アカDUAL」も継続的に実施しており、Zoomを使った「双方向Web授業」もご活用いただけますので、ぜひご利用ください。「変異株」「デルタ株」と呼ばれるウイルスは、従来のものと比べると、小学生・中学生の若年層でも感染・発症が多いようです。急激な感染拡大の中では、どこで感染してしまうかわからない状況もあるようですので、少しでもご不安がございましたら「双方向Web授業」での授業参加をご検討ください。お悩みの場合は、各校舎・各担当までご相談ください。


さて、夏期講習会後半がスタートしましたが、8月後半から授業がスタートする小学校もありますので、後半の夏期講習会授業日程は前半と比較すると短くなっています。地域によって小学校の行事予定が違いますから、お通いの校舎ごとに日程が異なります。詳しくは各校舎のご案内・時間割をご確認ください。


夏期講習会が終わった8月下旬から9月初旬にかけて、各学年では大きなテストがいくつか用意されています。早稲田アカデミー主催の模試としては、「小1~小3サマーチャレンジテスト」「小4トップレベル模試」「小6NN志望校別オープン模試」、さらには各学年で「YT公開組分けテスト(小4・小5必修テスト)」も実施されます。いずれの模試・テストも「夏休みの学習の総まとめ」としての位置付けでもあり、また二学期につながる大切なテストでもあります(今後の新型コロナウイルス感染症の影響により、テストの実施形態などが変更される可能性がありますので、その点はご留意ください)。


これらのテストに関しては、「夏休みにがんばったから、きっとよい成績がとれるはず」という気持ちでいるお子様もいらっしゃると思いますが、塾に通っている生徒たちは皆、同じようにがんばっているはずです。また、がんばった成果が比較的早く表れるタイプの生徒もいれば、少し時間のかかる生徒もいますので、夏の成果の表れ方はそれぞれで違うものです。ただ、やはり夏休みの大きな目標となってきたテストですので、よい成績を残したいという気持ちはどなたもお持ちのことでしょう。「よい点数をとる」というよりも、「いまの実力をしっかりと出し切る」というのが、この時期のテストでは一番大切なことだと、私は考えています。今回はそのためのアドバイスを。


計算ミスが多いお子様の場合、保護者の皆様はテスト前にどのような言葉をかけていますでしょうか。「ちゃんと見直しをしなさいよ」とお話しになっていないでしょうか。中学生以上になってくれば、計算式の見直しをして、自分でミスを発見することもできるようになってきます。しかし、小学生にとって「自分のミスを発見する」というのは、意外に難しいことなのです。自分では正しいと思って解いているわけですから、その後に少しくらい見直しをしたとしても、ミスを見つけるところまではなかなかいかないものです。算数などで丁寧に図や式を書いていれば、それを追いかけることでミスや間違いを見つけることもできるようになってきますが、テスト中になかなかそこまでの図や式を書いて解くことはできないでしょう。


算数を教えるときに、私は「見直しはしなくていいから、1回で正解にたどり着きなさい」という話をします。まずしっかりと「正解までたどり着く道筋」を考えて、そこからはあわてずに図や式を書いて処理をして答えを出す。いま出している数字が何を表しているかをきちんと理解しながら、計算をしていく。そんな方法を教えています。


もし、全問解けて時間に余裕があったら、そのときは「問題文を読み直す」ように指示をしています。これは算数だけではなく、国語や理社にも有効な方法なのですが、小学生のテストでのミスとして一番多いのは「問題文の読み間違い」です。「兄の年齢を問われているのに、弟の年齢を答えてしまった」「正しくないものを選ばなければならないのに、正しいものを選んでしまった」など、どのお子様も一度や二度はやってしまったことがあるのではないでしょうか。こういったミスを防ぐために、「問題文の読み直し」は非常に有効な見直しでもあるのです。

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