『梅雨から夏へ……』
2023.06.14
関東地方では6月8日に「梅雨入り」の宣言が出されました。例年ですと、7月20日前後に「梅雨明け」となっていますので、ここから一月半程度、鬱陶しい時期ということになりそうです。気持ち的には、早くじめじめとした季節が終わって、からりとした夏がきてほしいとも思うのですが、貯水量や農作物などのことを考えると、やはりある程度まとまった雨も必要でしょう。
さて、梅雨が明けるといよいよ夏休み。すでに早稲田アカデミー各校舎では「夏期講習会・夏期合宿・夏期集中特訓」の申し込みが始まっています。コロナ禍の中で、2019年を最後に実施していなかった「夏期合宿」も今年から再開することになりました。今年は小4・中1の二学年での実施となっていますが、想定以上の方にお申し込みを頂戴し、本日時点で中1は「定員締切(キャンセル待ち)」とさせていただいております。今年の小4は小学校に入ってから、新型コロナウイルスによる制限がかかった中での生活を強いられていた学年ですので、親元を離れての集団生活などは初めての方も多いのではないでしょうか。きっと今から楽しみになさっている方もいらっしゃることでしょう、そのご期待に応えるためにも、万全の準備を進めていきたいと考えております。
小学生にとっての夏休みはいろいろなことに挑戦できる時期であり、一番勉強できる時期でもあり、旅行やプールなど楽しいイベントも盛りだくさんの時期でもあるしょう。そして一番「成長できる」時期でもあるはずです。充実した夏休みを過ごすためには、早めにいろいろと計画を立てて、準備をしておくことが必要なはずです。
夏休みに小学校から出される宿題で、一番時間と労力がかかるのは自由研究ではないでしょうか。いろいろな研究テーマを聞いたことがあるのですが、比較的多いテーマが「天気や気候」に関連するものです。身近なので調べやすいということもあるでしょう。以前担当していた生徒で、「自分の住んでいる東京とおばあちゃんの住んでいる田舎の気温変化」について調べた研究を見せていただいたことがあります。昼間と夜の気温を定点観測し、その気温差に関しての考察した内容でした。とてもよい研究になっていたのを覚えています。
梅雨も研究テーマの一つになるように思います。「なんで6月から7月は雨が多いのかな?」「梅雨ってなんであるのかな?」「テレビでは『北海道は梅雨がない』って言っていたけどどうしてかな?」……そんなことをお子様が言い出したら、「ちょっと調べてみれば。夏の自由研究にもよいかもしれないよ」とお話しいただくとよいかもしれません。
小学生の夏前の保護者会では、よく「夏の学校の宿題はなるべく早めに終わらせるようにしてください」とお話ししています。小6受験学年の夏は、夏期講習会・夏期集中特訓の期間には学校の宿題に手をつける余裕はありません。なるべく早くから進めておき、できるものは講習会が始まるまでに終わらせておくのが、受験学年の夏の一つの大きなポイントです。小6になってからだけではなく、非受験学年の間にそういった習慣をつけておくことをおすすめしています。
宿題のなかでも「算数のドリル」などは学校で配られてからでなければ手をつけることはできませんが、「自由研究」は(課されることが決まっているのであれば)早めに始めることができる課題のはずです。研究そのものは夏休みに入ってからするとしても、「何を研究するか」といったテーマを決めるのは、いまの時期から考え始めるのがよいでしょう。せっかく「自由に研究する」という課題なのですから、お子様自身が興味を持ったり疑問に感じたりしたものをテーマにする方が、楽しめるでしょうし、結果として学力の向上や思考力の育成にもつながるはずです。そのためには、保護者の皆様がお子様と、いろいろなことについて会話をすることも大切だと考えています。
また、多くの学校で宿題として出される「読書感想文」も早めから手を付けておくことができる課題です。塾生の皆様には授業内でお届けしている受験情報誌『サクセス12』の7・8月号の私のコラムに「読書感想文の書き方」について載せております。書店に並ぶのが6月末ですので、塾生の皆様のお手元にも同じタイミングでお届けできると思います。ぜひ、ご一読ください。
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