『目指せ「逆転合格」!~小6受験生へのメッセージ①~』
2022.12.02
12月に入りました。世間的には「年の瀬」と言われる時期ですが、早稲田アカデミー各校舎では「冬期講習会」そして「入試直前期」という大事な時期です。一年で一番忙しい時期を迎えています。首都圏の中学入試は1月10日の埼玉県私立中入試から本格的にスタートします(一部の第一志望入試、帰国生入試などはすでにスタートしておりますが……)。すでに、そこまでに残り1カ月となっており、文字通りの「直前期」となっているわけです。
中学入試では、「逆転合格」という言葉が使われます。合格可能性を判定する模試で「30%」だったのに、合格を勝ち得たというような話をよく聞きます。この「逆転合格」にはいくつかの理由があると考えています。
一つ目の理由は、志望校の対策を徹底的に行ったことで、その学校への合格を手にすることができたというケースです。いろいろな模擬試験がありますが、一般的な「合格可能性判定模試」は標準的な問題が多く出題されます。基本的な問題から応用的な問題まで幅広い出題となっていますので、総合力判定としては非常に有用です。ただ、特定の学校の出題傾向とは異なることも多いのです。その学校への対策を徹底的に行うことで、総合力判定では低い可能性しか出ていなくても、その学校への「合格力」を高めることができた結果の合格と考えることができます。特に最難関中、難関中における「逆転合格」はここに理由がある場合が多いはずです。早稲田アカデミーの「NNクラス(志望校別対策クラス)」からの合格率が高いのは、ここに秘訣があります。
また、上位中堅校の場合でも、合格率30%という判定からの合格者は多く出ています。上位から中堅の学校の場合、合格率80%という数字が取れている受験生は、その学校の志望順位は高くないケースが多いはずです。私は志望校を決める面談で「合格率80%が出ているのであれば、もう一つ上を目指していきましょう」とお話しさせていただくこともあります。ですから、合格率80%が取れている学校に進学をする生徒は多くないのです。結果として、入学する生徒の多くは合格可能性「50%~30%」という結果になります。
「逆転合格」のもう一つの理由として、「合格可能性判定模試」の実施時期があげられます。多くの塾やテスト会で行われている「合格可能性判定模試」は12月までに実施されているものがほとんどです。早稲田アカデミー塾生に必修テストとして受験していただいている「四谷大塚合不合判定テスト」も12月上旬に最終回が実施されます(今年は12月11日です)。ところが、入試当日までは、そこから1カ月以上も期間があります。さらにその期間には、早稲田アカデミーであれば「冬期講習会・正月特訓」という集中して学習できる時期があるわけです。成長途上にある小学生の場合、この1カ月で大きく伸びることがあります。過去にも最後の期間で大きく伸びて合格をした生徒たちを見てきました。そういった生徒たちの場合、模試結果から見れば「逆転合格」なのですが、実際に直接指導にあたっている我々から見ると「合格して当然」ということも多いのです。
「受験生は入試当日まで伸び続ける」という言葉を聞いたことがあります。本当にその通りなのです。先日、ある受験生のお母様から「先生!あと少しですからよろしくお願いします。信頼していますから」というお言葉を頂戴しました。そのときには「私ではなくお子様を信頼して、お子様に期待してあげてください。きっとまだまだ伸びますから」とお答えいたしました。
- 2022.12.02 『目指せ「逆転合格」!~小6受験生へのメッセージ①~』
- 2022.11.30 『今年もあと1カ月……』
- 2022.11.25 『今年最後の……』
- 2022.11.16 『入試過去問演習』
- 2022.11.11 『50年前に日本にやってきたものは……?』