四つ葉cafe 福田貴一中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『ハチマキの意味　～夏期合宿・夏期集中特訓が終わり～』

2023.08.18

早稲田アカデミーでは８月１６日から夏期講習会後半の授業が実施されています。気が付けば８月も半分をすぎました。「猛暑」と言われている夏ですので、まだまだ真夏の暑さですが、暦の上では秋が近づいてきています。

早稲田アカデミーの夏の恒例行事である「夏期合宿」「夏期集中特訓」が無事に終了いたしました。新型コロナウイルス感染症が５類となったことにともない、行動制限がない夏休みとなりました。早稲田アカデミーでは夏期合宿も部分的（学年をしぼって）ではありますが、再開させていただきました。４年ぶりの夏期合宿となりましたので、どれくらいの方にお申し込みをいただけるのかは不安でもあったのですが、私どもの想定を大きく上回るお申し込みを頂戴し、日程によっては「定員締め切り」とさせていただく状況でした。やはり、ここまでの３年間は学校行事なども制限があり、習い事の宿泊行事なども自粛されてきた中で、楽しみにしてくださっていた方が多かったようです。期間中、台風６号・７号のニュースが入ってまいりましたので、さまざまな懸念もされたのですが、無事に全日程を終了することができました。お子様方の感想文などを拝見しても、夏期合宿参加前のご期待に応えることができたように思っております。いくつかのイベントはお子様方の安全を第一に考え、若干変更をかけたものもあるのですが、とても楽しんでくださっていたようです。

「夏期集中特訓」も無事に終了いたしました。首都圏全域で複数の会場に集っての集中学習。全校舎から集まってきたライバルたちからの刺激、普段とは違う環境の中で、やはり早稲田アカデミー全校舎から集まってきた先生からの熱い授業と指導……。得るものは大きかったことと思います。最終日に書いてもらった感想文を読んでも、そこには「本気」「やる気」という言葉がたくさん出てきています。一番多いのは「この期間で自分が変われた、変わった」という内容です。

夏期合宿でも、夏期集中特訓でも一日８時間弱の授業を受けることになります。もちろんその期間中の授業・学習内容も密度が高く、それだけでも十分効果があるのですが、それ以上に大切なのは、そこでの経験をもとにその後の学習に対する意識が向上することだと考えています。普段とは違う空間や環境の中で、同じ目標を持ったライバルたちと競い合い、今までに経験したことのないレベル・密度の授業を受けること。今までに経験したことのない達成感・充実感・満足感を味わうこと。それらが生徒一人ひとりの精神的な成長を促し、意識の向上につながっていきます。ご家庭では、なかなかそこまでのことを言葉にして保護者の皆様に伝えられるお子様はいらっしゃらないと思いますが、合宿や集中特訓から帰ってくると、興奮していろいろなお話をされたのではないでしょうか。その経験は必ずお子様方の中に残っているはずです。毎年、夏期集中特訓・夏期合宿にご参加いただいた皆様には「アンケート」をご記入いただいています。その中のご意見では「夏期集中特訓・夏期合宿が終わったあとには（夏期合宿から帰ってきてすぐは）人が変わったように勉強に取り組んでいたが、二・三日ほどでもとに戻ってしまった」という内容をたまに見かけます。日常生活に戻れば、目に見える生活リズムや学習パターンは以前と同じようになってしまうのは、当たり前のことです。しかし、夏期集中特訓・夏期合宿で体験した達成感は確実にお子様の中に残り、そこで頑張った経験はこの先に必ず生きてくるものなのです。

夏期集中特訓・夏期合宿は、「いつもとは違う」という中で集中し、いままで経験したことがない学習への取り組みを行うことができます。それがお子様の「記憶の定着」「学習効果の向上」に大きくつながるのです。

地方の美味しい名産品を食べるときを考えてみてください。「お取り寄せ」をして自宅で召し上がっても、もちろん美味しいでしょうが、その地方に出向いてそこで召し上がる方が格段に美味しく感じられるのではないでしょうか。そして、その記憶は鮮明に残るものだと思うのです。

「いつもとは違う」中での学習も同じだと思っています。普段とは違う環境だからこそ、そしてライバルたちからの刺激があるからこそ、記憶にも残り、強い体験につながるのでしょう。その「いつもとは違う」という感覚の一つの象徴が「ハチマキ」です。夏期合宿でも、夏期集中特訓でも、授業に参加するときには「ハチマキ」を締めて参加をしてもらいます。「普段の自分よりも一段階高い集中力で授業に取り組もう、そのためにハチマキをしっかり締めて！」、そんな話を私は毎年しています。

夏期合宿・夏期集中特訓の期間中、早稲田アカデミーの講師・スタッフは本当に献身的に生徒の指導や生活面のサポートにあたりました。参加してくれている目の前の生徒たちのために、そしてご信頼いただき、ご期待いただいて送り出してくださった保護者の皆様のお気持ちに応えるために。

その講師・スタッフに私が毎年言っている言葉があります。「参加してくれた生徒たちの記憶の中に、この夏の学習が残れば、そして成長したときに『あの夏がんばったなぁ』と思い出してくれれば、今年の夏、がんばったことは大きな意味がある』というような内容です。そんな思いで、今年の夏期合宿・夏期集中特訓も終わりました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今年はご参加いただけなかった皆様、ぜひ来年はお待ちしております。