『年末の恒例行事として』
2023.12.22
もうすぐクリスマス。そして、早稲田アカデミーの標準日程では来週の火曜日から「冬期講習会」が始まります。今年も残すところあと10日ほどとなり、「よいお年を」という言葉がいろいろなところで聞かれる時期になりました。今年は、皆様にとってどんな一年でしたでしょうか。
年末から年始にかけてのお子様に対する接し方には、いくつかのポイントがあると考えています。これまでにも『Onlineクローバーセミナー』やブログでお伝えしてきておりますが、年が変わるタイミングで、「お子様の精神的な成長を促したり、気持ちをリセットしたうえで切り替えたり」、というイメージを持って接していただければと思っています。
そのために、年末はお忙しいとは思うのですが、ぜひ、お子様と「今年一年を振り返る」時間をつくっていただければと思います。できればそれを「年末の恒例行事」にしていただくことをおすすめします。一年を振り返ることで、頭の中が整理されてくるはずです。その際、バラバラではなく、年のはじめから順番に思い出すことで、思考過程を育てるトレーニングにもなります。将来、大人になれば「時系列に沿って考える」ということが求められます。そのときのためにというわけではありませんが、今からしっかりと順番に考えるという訓練をしておくことは、後々役に立つはずです。
写真やカレンダー、手帳や日記なども引っ張り出してきて、1月から順番に話を進めていくのがよいでしょう。お子様が忘れていたら、少しヒントを出してあげてください。保護者の皆様も、お子様と会話をしていくうちにだんだん楽しくなってくると思います。
もちろん、「大きなテストの結果」や「クラスの上り下がり」など、塾や勉強の話も盛り込んでいただきたいのですが、あまり勉強ばかりに偏ると、いつの間にか反省会のようになってしまう可能性があります。そうなってしまうと、お子様は自発的に考えるのではなく、いつしか「お説教」を聞いているような状態になってしまいますので、そういった点にはご注意ください。お子様が楽しみながら積極的に一年間を振り返ることが目的ですので、その点はご留意ください。
振り返った後は、次の年のことを考えていくのがよいでしょう。最後は、『来年は○○をしようね』『来年は△△に挑戦しようね』、そんな風にまとめていただくのが、お子様のモチベーションを考えるとよいと思います。そして、新年になったら、『今年の抱負』として、お子様に宣言をさせるわけです。しっかりと振り返ったからこそ、次の年の抱負をお子様自身が単なる言葉だけのものではなく、現実的なものとして捉えられるはずです。
「年末に一年を振り返る」ことで、さらに新年に「一年の抱負」を述べさせることで、お子様の成長や努力をお父様やお母様が実感できるはずです。そして、一年間がんばってきたお子様をほめてあげてください。次の年へ向けての大きな『やる気』につながるはずです。
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