『入学式、入社式。』
2024.04.10
4月に入りました。小学校や中学校では、満開の桜の中で「入学式」が行われ、新入生たちが笑顔で新しいスタートを切ったようです。私の校舎にも、入学式のあとに新しい制服を見せにきてくれた生徒が何名かいました。
早稲田アカデミーでも、4月1日に「入社式」が行われ、私も参列してまいりました。今年は満開とはなっていなかったのですが、三分咲きの桜の下、新入社員たちはそれぞれに期待と不安を胸に参加していました。私が早稲田アカデミーに入社をしたのは、もう30年以上前のことになります。そのときに当時の社長が話していた言葉を思い出します。「頑張れば頑張るほど、感謝され笑顔になってもらえる仕事はそれほど多くない。進学塾での仕事はその一つだ」という言葉です。その言葉を信じて、私もここまで生徒たちの前に立ち続けてきました。このブログも、お読みいただいている皆様の笑顔につながればという想いで書き続けてまいりました。
もう一つ覚えている言葉があります。「生徒を教えるためには、知識も経験も必要である。そのために自己研鑽を続けなければならない。ただ、知識や経験だけでは生徒の成績向上・志望校合格にはつながらないこともある。『生徒のために』という情熱が大切なのだ。そして、知識や経験が少々足りなくても、情熱を持っていれば、生徒は先生を信頼し、それによって成績は大きく向上する」そんな言葉です。
ときに、知識や経験の豊富なベテランの先生よりも、強い情熱を持った先生の方が、生徒の成績を大きく伸ばすことがあります。社会に出るにあたって早稲田アカデミーというフィールドを選んだ新入社員たちの胸には、きっと「生徒のために」という強い情熱と決意があることだと思います。私も彼らに負けないように、目の前の生徒たちへの情熱をもって、毎日の授業・指導に臨んでいかなければならないと改めて感じさせられました。皆様のお通いの校舎にも、フレッシュな新人職員が配属になるかもしれません。早稲田アカデミーの研修制度はいろいろなところで高い評価をいただき、以前は公教育の教員研修などに導入されたこともございます。新人職員たちはその研修を受けてから生徒指導にあたりますので、知識の不足などに関してはご心配いただく必要はありません。一方で、その情熱についてはご期待いただいてよいと思います。私も負けないようにがんばってまいります。
さて、小学生の皆様も4月から新しい学年に切り替わりました。進学塾の新学期は2月なので、すでに塾では新しい学年となっていますが、学校を含めて正式に「学年の切り替わり」となるのは「4月1日」です。ぜひこの機会に精神的成長を促すように、学年が一つ上がった自覚を持たせられるような接し方をしていただければと思います。
精神的成長と成績の相関関係については、以前にも何度か書かせていただいておりますが、なかなか意図して促すことは難しいものです。ただ、新年(お正月)や誕生日などの「きっかけ」のタイミングでの接し方で自覚を促していくことができ、自覚が生まれてくれば成長につながっていくはずです。特に学校で新学年となるこの時期には、生活習慣を見直すことなども含めて、さまざまな成長を促す工夫ができると思います。
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