四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『オリンピックが始まります ~カラダを鍛える、頭脳を鍛える~』

2024.07.24

いよいよ今週末から「パリオリンピック」が始まります。開会式に先駆けてサッカーなどは早めにスタートするようです。日本とパラグアイの試合が、7月25日に行われるようですが、ヨーロッパでの開催は時差の関係もあって、また夏期講習会期間中ということもあり、なかなかリアルタイムで見るのは難しいところです。


私はサッカーをやっていたことはないのですが、サッカーの試合を見るのは好きです。Jリーグで応援しているチームはこれといってなかったのですが、早稲田アカデミーがオフィシャルスポンサーとなってからは「川崎フロンターレ」を応援しています。いま世界で活躍している三笘薫選手、田中碧選手、谷口彰悟選手が在籍されていたころから、早稲田アカデミーは川崎フロンターレのオフィシャルスポンサーをさせていただいています。今回の「パリオリンピック」にも、川崎フロンターレから高井幸大選手が代表に選ばれています。活躍を期待しています。


さて、塾の講師というのは、意外に「体力勝負」の一面があります。特に講習会の時期は、一つの授業が長いので、さらに夏は暑さもあり……。私も一日、7時間から8時間の授業を担当する日があります。しかし、この年齢でもなんとか体力はキープできています。


実は、年長から中学生まで、スイミングクラブに通っていました。いまではスイミングは一般的な習い事ですが、当時はそこまで多くありませんでした。同学年でスイミングクラブに通っていた生徒は、100名中5名程度だったような記憶があります。ですから、夏の体育でプールの授業になると「ヒーロー」でした。小学校でも中学校でも学校を代表して参加する区の大会では表彰状を何枚ももらうことができました。学校の朝礼で校長先生から表彰状をいただくときの、誇らしいような照れくさいような気持ちを覚えています。小学5年生から6年生の一学期までは、選手コースに在籍していたので、夏でも冬でも週に5日プールに浸かっていました。


いま、小学生の生徒たちと夏期講習会授業で「真剣勝負」ができているのは、このスイミングクラブで身体を鍛えていたからのような気がしています。この年齢になっても比較的身体は丈夫な方です。特にバランス感覚や身体的な反応能力は鍛えられたように思っています。筋力などは落ちてしまっていますが、体幹は維持できているようで、電車の中で立っていて電車が揺れてもあまりふらつかないでいられるように感じています。また、年齢的には気になる「腰痛」もほとんど経験したことがありません。


体幹は、身体の「幹」ということで、「胴体」を指す言葉です。「手」「足」「頭」の機能を働かせるための胴体、つまり胸から腰までをしっかりとつくるというのが「体幹を鍛える」という言葉の意味のようです。私の場合は、ゴールデンエイジに水泳によって体幹が鍛えられたのではないかと思い、スイミングクラブに通わせてくれた両親に、今になって感謝をしております。


「脳幹」という言葉もありますが、これは脳の中の一部の器官を指す言葉であり、「脳幹を鍛える」というように使われることはありません。ただ、私は「体の『幹』」があるように、頭脳にも「幹」があるように感じています。そして、その「頭脳の幹」を鍛え育てるためにも、小学校6年間が一番効果的なのではないかと思うのです。学習を進めていく中では、いろいろな「力」が必要になります。「思考力」「判断力」「表現力」といった総合的な力もあるでしょう。文章を正確に読み解く「読解力」、算数の「数字感覚」や「図形感覚」も一つの「力」と考えてよいでしょう。「記憶力」や「暗記力」も必要になりますし、学習を継続していく上では「集中力」や「持久力」も大切です。これらの「力」の土台になるのが、「頭脳の幹」だと考えているのです。


「頭脳の幹」を鍛えるためには、身体を鍛えるためのトレーニングがそうであるように、ある程度頭脳に「負荷」をかけることが必要なはずです。「できるのが当たり前」という学習だけではなく、「がんばればできる」というレベルの学習、さらには「がんばってもなかなか解けないけれど、できるまでがんばってみる」という学習まで、お子様の状況に合わせて、適切な内容を与えていくことが必要だと思っているのです。体操選手がすぐにはできない「技」を何度も失敗しながら繰り返し練習し、そのうちに筋力もつき、コツも覚え、自分でできるようになるのと同じイメージです。


その視点で考えると、中学入試へ向けたカリキュラムや教材は、単に「合格」のためのものだけではなく、「頭脳の幹」を鍛えるためのものであるように思えてきます。そして、この「幹」がしっかりしているお子様をそれぞれの中学校では入学してほしいと考えているのでしょう。中学入試という試験はそのためにあるのだと思っています。

同じテーマの最新記事

2024.07.24 『オリンピックが始まります ~カラダを鍛える、頭脳を鍛える~』
2024.07.19 『夏期講習会が始まります!』
2024.07.17 『夏休みの読書経験』
2024.07.12 『パリオリンピック ~「君が代」と競泳ストローク~』
2024.07.10 『いつから塾に通うべきか…… ~セミナーアンケートのご質問にお答えします~』
資料請求はこちら
早稲田アカデミー