『やっぱり…金!』
2024.12.18
毎年、この時期のブログでは「今年の漢字」について書かせていただいています。今年も12月12日「漢字の日」に発表になりました。ニュースなどでご覧になった方も多いことでしょう。
今年(2024年)の漢字も、やはり「金」が選ばれました。 「金」は過去に4回選ばれているのですが、すべてオリンピックの実施年で、シドニーオリンピックの2000年、ロンドンオリンピックの2012年、リオオリンピックの2016年に続き、2021年はもちろん東京オリンピックの行われた年です。2012年以降(ロンドンオリンピック以降)は、オリンピックが行われた年は、必ず「金」が1位に選ばれています。今回で5回目ということになるのですが、もちろん過去最多ということです。
今年の「金」はオリンピックの金メダルというだけではなく、「お金」に関する話題の多かった年だからという理由もあるそうです。もちろん「新紙幣の発行」がお金に関する最大の話題ですが、政治にまつわるニュースでも「裏金問題」「物価の高騰」、政治改革法案の中で取り上げられている「政策活動費」などもありました。直近ですと「103万円の壁」も大きな話題になっています。実は、「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されたことも、「金」が選ばれた理由のひとつになっているようです。
私の予想も「多分、金になるんだろうな」と思っていたのですが、「五」という漢字も考えていました。「オリンピック=五輪」「大谷翔平の54本塁打、59盗塁」というところからの連想です。「今年の漢字」は得票数の上位20位まで発表されています。調べてみたところ、「五」は入っていませんでした。校舎の職員に話したところ、「ひねりすぎですよ」と苦笑いされてしまいました。
ちなみに1位から順にご紹介しますと…… 1位「金」、2位「災」、3位「翔」、4位「震」、5位「新」、6位「選」、7位「変」、8位「暑」、9位「楽」、10位「米」……となっています。こう並べてみると、たしかに今年を象徴する漢字のように思います。 一方で、昨年までの「今年の漢字(1位)」は以下のように並んでいます。 2023年「税」、2022年「戦」、2021年「金」、2020年「密」、2019年「令」、2018年「災」、2017年「北」、2016年「金」……となっています。
このうち複数年で選ばれている漢字は「災」「金」「戦」の三つです。「災」は今年も2位に選ばれていますが、やはり元旦に発生した能登半島地震の影響が大きいようです。過去に「災」が選ばれている年は、台風被害が多く、新潟県中越地震も発生した2004年と、やはり台風被害・豪雨災害・地震が相次いだ2018年の2回になっています。
さて、保護者会や保護者セミナーなどで、年末に今年一年間をお子様と振り返ってみることをお勧めしています。今年の反省が新しい年にもつながるはずですし、一年間を振り返ってみるとお子様の成長に気がつくこともあるのではないでしょうか。お子様の成長は、毎日見ているとなかなか気がつかないものですが、一年前と比較をすると見えてくるものがあるはずです。「自分で朝起きられるようになった」「宿題に自分から取り組むようになった」「気がついたらゲームをやっている時間が短くなった」など、様々なことに気がつくはずです。一年間の成長に気がつけば、ここからの一年間での成長にも期待できるようになることでしょう。そんな中で、ご家庭の「今年の漢字」を考えていただくのも面白いと思います。単にどんな出来事があったかを思い出すだけではなく、「今年一番うれしかったこと」「今年一番がんばったこと」「今年やれなかったこと」などをご一緒に考えていただく中で、来年につながる「一文字」を選ぶことができればお子様の成長にもつながると考えています。
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