『受験シーズン真っ只中!』
2025.01.22
1月10日から始まった埼玉県の私立中入試が一段落し、1月20日からは千葉県の入試がスタートしています。早稲田アカデミー各校舎には、「You’re the HERO.」の受験生応援ポスターが掲出されています。皆様もぜひご覧になってください。首都圏を走る電車内にも掲出されると聞いておりますので、そこで目にされた方もいらっしゃるかもしれません。
そこに書かれている文章を読むと、受験生たちのここまでの日々が思い出されます。 お父さんやお母さんに連れられて、初めて塾の授業を受けた日から、いろいろな想いで通塾し、勉強を続けてきたことでしょう。塾が楽しく感じられたこともあれば、宿題が大変で涙をこぼしたこともあったはずです。もう勉強から逃げたい、受験なんかやめてしまいたい、そんな風に考えたことも一度や二度ではなかったかもしれません。でも、最後までがんばり続けて、いま「入試本番」という大きな舞台に立った受験生たち、ここまでの努力に大きな拍手を送りたいと毎年思います。あとは、目の前の問題に全力投球をして、合格を勝ち取ってくるだけ、そんな時期になっています。 中学受験だけではなく、高校受験も大学受験も始まり、日本全国が「受験シーズン」に突入しています。 先週の金曜日(1月17日)に何人かの生徒に「明日の試験、がんばれ!」という電話をしていました。実は6年前の卒塾生たちにかけていたのです。 「あれ? 福田先生、久しぶりです。どうしたんですか?」 「6年前の1月31日も電話したよね、『明日がんばれ』っていう話で……」 「あっ、思い出した。そうか……ありがとうございます!」 そんな会話をしました。 そうです、翌日の「大学入学共通テスト」に向けて電話をしていたのです。中学入試で第一志望校に合格し、進学してくれたあとも、大学入試を目指して「早稲田アカデミー大学受験部」の校舎に通ってくれていました。大学受験部の校舎も早稲田アカデミー直営なので、本社の会議などで職員と会うことがあります。彼のいまの成績や志望校などについて共有することもできていました。ただ、直接本人と会話をするのはずいぶん久しぶりでした。声も少し大人になっているイメージで、話し方にやはり成長を感じました。
今年の「大学入学共通テスト」は49万5千人ほどの志願者だったようです。昨年から若干名の増加になっていますが、大きな変化はありませんでした。ただ、ご存じの通り、今年の「大学入学共通テスト」は高等学校の新学習指導要領に対応した初年度となりますので、その点で大きく話題になっています。昨年までは「6教科30科目」で実施されていたものが、「7教科21科目」に再編されて実施されました。増えた教科は「情報」で、志願者のうち30万人が受験したようです。
「情報」の問題を見てみました。「IPアドレス」「デジタル署名」「チェックディジット」などの単語が並び、正直に申し上げて、頭の中は「???」という状態でした。ただ、読み進んでいくと面白く感じ始めました。大問2の「スーパーマーケットのレシート情報」の問題や、大問4の「旅行者数をデータ・グラフから分析する」問題などは、身近なテーマでもあり、じっくり取り組んでみたいと思わせられました。高校の「情報」の教科書を手に入れたいと思っているくらいです。
実は「資料・グラフ」を読み解く問題は、「国語」でも出題されていました。「外来語をわかりやすく言い換えるかどうか」というテーマで「資料やグラフ」から考えていく出題でした。少し解いてみたのですが、設問自体は選択式なので、そこまで難度が高いというわけでもないのですが、「国語的な思考」とは少し違う切り口からの思考が必要な問題もあるように、個人的には感じています。「現代文」が「論理国語」「文学国語」に分かれたことで、より幅の広い思考も高校で学ぶようになっているのかもしれません。
中学受験に話を戻します。 コロナ禍以前、まだ入試応援(試験当日の朝、中学校の試験会場の前で塾の先生が生徒を応援すること)が行われていたころ、ある中学校の前でひとりのお母さまからお声をかけていただきました。「塾をやめさせようと思ったことが何度かあるのですが、福田先生のブログに励まされて、今日ここまでくることができました」というお言葉をいただきました。私の当時勤務していた校舎からは大きく離れたところにある校舎にお通いの方で、もちろん初めてお会いする方でした。今年受験を迎えられている皆様の中にも、継続してお読みいただいている方がいらっしゃるかもしれません。 皆様の合格を願い、祈っています。
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