四つ葉cafe 福田貴一中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『保護者の皆様の「ご信頼とご期待」に応える……』

2022.01.21

進学塾の新年度スタートは２月です。毎年１月には新年度からのご通塾をお考えの皆様とお話しさせていただく機会が多くなります。今年は「オミクロン株」の感染拡大が大きな話題となっているなかで、小学生への感染拡大も報道されています。ただそんななかでも、やはり新年度から新しい学習環境でのスタートをお考えの方も多く、早稲田アカデミーの「新型コロナウイルス感染防止対策」にご期待いただいている方からのお問い合わせをたくさんいただいています。昨年から早稲田アカデミー全校舎で進めている、Zoomを用いた「双方向Web授業」と校舎での「対面授業」をお選びいただける「早稲アカDUAL」は、やはり「安心・安全に学習を進めていける」という点において、ご興味をお持ちになる方も多くいらっしゃるようです。

さて、保護者の皆様とお話しさせていただくときには、今でも緊張いたします。大きな会場での講演会でも、校舎の保護者会や個別面談でも、保護者の皆様とお話しさせていただくときには、やはり緊張してしまいます。お話しする内容に関しては、早稲田アカデミーの講師としての経験や、それなりの知識もあると思っておりますので、それほど不安を感じることはないのですが、そのもっと手前のところで、漠然とした「不安」を感じているというのが本音です。その不安は何かというと「保護者の皆様の想い」にお応えできるのだろうかというものです。

保護者の皆様が進学塾に期待されることは、もちろん志望校への合格でしょう。そして、そこにつながる成績向上であることは間違いありません。しかし、単に合格するためのテクニックを教えてくれればよいとお考えの方は多くないと考えています。「勉強に対する前向きな気持ち」「壁を自分で切り拓いていく強さ」「自ら能動的に学習する姿勢」……そんな力や気持ちも養うことで、結果として合格に導いてほしいとお考えの方が多いのではないでしょうか。そして、その先に見ていらっしゃるのは、お子様の輝かしい未来でしょう。

親にとって一番大切なものはお子様であるのは間違いないと思います。その一番大切なお子様を我々はお預かりしている、保護者の皆様は我々にお子様の未来を託してくださっている、と私は考えています。そのご信頼やご期待にお応えできているのだろうかという点において、私は「不安」を感じているのです。単にお話しする内容だけではなく、早稲田アカデミーや校舎として、また一講師としても、「保護者の皆様の想い」にお応えできているのだろうかと。その想いの強さや重さに見合った授業や保護者会をできているのだろうかと。
今までの経験からも、さらには早稲田アカデミーの指導スタイルやカリキュラムからも、自信はあります。多くの進学塾の中で、合格にもっとも近い塾のひとつだという自負もあります。ただ、それだけでは保護者の皆様のお子様に対する想いには、まだまだ不十分なのかもしれないと、常に思っています。この点において、妥協は絶対にしたくはないし、するべきではないとも考えています。校舎での入塾説明会では、「単に合格させるだけではなく、早稲田アカデミーで入試に取り組めてよかったと言っていただける塾」であることをお約束しています。

ある年の１月３１日（第一志望校受験日の前日）に受験生のお母様からお手紙をいただきました。そのお手紙は、今でも私の宝物になっています。

「いよいよ明日、入試を迎えることになりました。ここまでの３年間、親子ともども本当にお世話になりました。（中略）入試が終わって、万が一合格できていなかったら、素直な気持ちでお礼を申し上げることはできないような気もします。合格していたら『受かった』ことのお礼のように聞こえてしまうかもしれません。ですから、入試の前に感謝の気持ちをお伝えしたくてお手紙を書かせていただきました。いままで本当にありがとうございました。入試までの日々を早稲田アカデミーで過ごせたことに、先生方に本当に感謝しています」

そんなお手紙でした。保護者の皆様の「お子様に対する想い」を正面から受け止めること、大切なお子様の未来を託していただいているという思いを胸に抱き続けることが、進学塾で働く者として忘れてはならない使命だと改めて感じさせられたお手紙だったのです。

新しい年度への切り替えを迎える時期となりました。各校舎でも「新年度へ向けた説明会」や「入塾説明会」などが実施されます。保護者の皆様の想いにお応えできるように、万全の準備で進めてまいりますので、新しい年度も、早稲田アカデミーをご信頼いただき、ご期待いただければと考えております。