『祈合格、祝合格』
2024.01.19
中学受験の真っただ中です。全国最難関男子校の一つ、兵庫県の灘中学校の入試が先週末に行われました。首都圏の中学校とは異なる点も多い入試制度での選抜なのはご存じの方もいらっしゃると思います。試験科目が算数・国語・理科の3科目というのが一番の違いですが、さらに入試日程が2日にわたります。1日目には算数と国語の「1日目試験」と理科の試験が行われ、2日目には算数と国語の「2日目試験」が行われます。科目としては3科目ですが、受験生は計5回の試験を受けることになるわけです。
算数は「1日目」「2日目」ともに制限時間が60分で、各100点満点。国語は「1日目」は40分で80点満点、「2日目」は70分で120満点となっています。理科は60分で100点満点ですから、合計500点満点で選抜が行われることになります。そして、入試結果は最高点・合格点と併せて、個人の得点も開示されますので、自分が受験生の中でのどの位置で合格しているのかも、概ねわかるような形になっています。毎年、首都圏からの受験生も一定数いて、早稲田アカデミーからも挑戦する生徒たちがいます。今年の受験生たちもがんばってきてくれました。2024年度 中学受験 合格実績速報はこのホームページの別ページでご覧いただけます。すでに始まっている埼玉県の私立中入試についても、栄東・浦和明の星などの結果が掲載されていますので、ぜひご覧いただければと思います。今年の生徒たちも本当にがんばってくれています。皆様も受験生たちを応援していただければと考えております。 皆様がお通いの早稲田アカデミー各校舎でも入試結果の速報掲示がされ始める時期だと思います。早稲田アカデミーではお名前を掲示することにご同意いただいた方のお名前と合格校を『祝合格』という短冊で教室に貼り出しています。
実はこの『合格短冊』にはさまざまな意図があります。第一には、がんばって合格を勝ち取った受験生の健闘をたたえるためです。そして、これから受験をする受験生たちに勇気を与えたいという意図もあります。「誰がどこに合格しているか」を気にして、掲示を見にくる受験生がいます。そういったときに私は『同じ教室で同じ先生たちに習ってきたんだから、君たちも同じだけの実力がついているはずだよ』と話すようにしています。いま受験に臨んでいる生徒たちにとっても、「同じクラスの生徒が合格している」ということは、「自分がやってきたことに間違いはなかった」という大きな勇気を与えるものになるはずです。
さらに、来年以降に受験を迎える生徒たちにとっても大きな励みになると考えています。いま教えている生徒の中にも、掲示に貼りだされた先輩にあこがれて、その先輩と同じ学校を目指したいと強く思い、がんばっている生徒がいます。
目標には具体的なイメージが必要であるとよく言われます。志望校に関しても名前だけで憧れているよりも、実際に学校を見に行って、通っている先輩たちを目にした方が、その目標へ向けてがんばる力が湧いてくるという話も聞きます。この『合格短冊』も「合格の具体的なイメージ」の一つになるのです。保護者の皆様も、ぜひ早稲田アカデミーの、そして各校舎の中学入試結果にご注目ください。校舎のお近くまでお越しの際にはお立ち寄りいただき、合格短冊をご覧いただければと思います。
また、早稲田アカデミーでは入試結果だけではなく、中学入試の概況などに関してもご報告させていただく『中学入試報告会』を3月初旬から、首都圏のさまざまな会場で実施させていただきます。こちらは来週の月曜日(1月22日)から、ホームページに日程や会場の情報が掲載されることになっているそうです。お申し込みもそのページから進めていただくことになりますが、今年は会場での実施となり「定員締切」が予測される会場もあるそうですので、ご興味をお持ちの方はぜひお早めにお申し込みください。このブログをご覧の方に、早めに情報をお伝えさせていただきました。
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