『中学入試に立ち向かう力』
2024.01.24
首都圏中学入試の真っただ中です。すでに埼玉・千葉の志望校に合格して、進学先を決めた生徒も出てきていますが、2月の都内・神奈川入試へ向けて頑張っている生徒たちも多くいます。成長期である11・12歳の受験生たちは、受験前日まで伸び続けると私は思っています。過去問で一度も合格ラインを越えていなくても、合格を勝ち取ってきた生徒もいるのです。そんな思いで、私も残り一週間の授業や受験生対応などを行ってまいります。早稲田アカデミー全体としても緊張感と真剣さでいっぱいの時期となります。
早稲田アカデミー全体としては、今年も1月に入試が実施された多くの学校で昨年を上回る合格者数を記録し、2月の都内・神奈川入試へ向けて大きく期待が持てる結果となっています。合格者数などの入試結果はこのホームページ上で随時公開してまいりますので、ぜひご注目ください。
入試である以上、合格できることもあれば、不合格という結果になってしまうこともあります。模試ならば、『あと何点で合格ライン』というような判定もあり、次につなげることもできますが、入試の結果は得点ではなく、合格か不合格かという二つでしか出てきません。不合格という結果をつきつけられた受験生は大きなショックを受けてしまっていることでしょう。小6受験生は、どんなに成績が良くても、まだ11・12歳なわけですから、どこかに子どもらしい「甘え」や「甘さ」を残しているものです。多くの受験生は入試という現実の厳しさを頭では理解していながらも、どこかで誰かが助けてくれる、きっと何とか受かるんじゃないか、というような「甘さ」も持っているものです。そこに厳しい結果が突きつけられるわけですから、ショックを受けるのはよくわかります。ただ、そのショックが厳しい現実を直視することにつながり、大きく成長する受験生の姿をこれまでたくさん見てきました。そこから立ち直った生徒は精神的にも一回り成長し、たくましくなり、次につなげることができるようになるはずです。
いま、この瞬間、厳しさを感じている受験生もいることでしょう。いま流した涙が、きっと皆さんを明るい未来へと導いてくれるはずです。一つの学校の「不合格」という結果で、いままで早稲田アカデミーで身に付けてきた力が消えてなくなるわけではありません。いままでがんばってきた自分を信じて、目の前の問題に集中すること、いまはそれだけを考えてください。
入試激励会などではよく『実力を100%出し切ってきなさい』ということを話します。受験直前の保護者会でも『いままでの力を出し切れるように精神状態と体調に気を配ってください』というような話もしています。しかし、入試会場ではどんなことが起こるかはわかりません。いままで研究し分析してきた過去問と一気に出題傾向が変わってしまうこともあります。問題を解く環境も、机や椅子、暑さや寒さなど、普段とは違う状況の中で受験をしなければなりません。たまに聞くこととしては、「隣の生徒が消しゴムを使っていて机が揺れた」「隣の生徒がぶつぶつ言っているのが気になった」というような話もあります。どんなことが起こっても動揺しない精神力も入試の結果を分ける一つのファクターになることがあるのです。
これから2月の入試を迎える受験生の皆さん、そして来年以降に挑戦していく皆さん、どんなことが起こっても、自分の力を出し切ることが「悔いの残らない入試」につながり、そして未来へとつながっていくことも覚えておいてください。
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